エネルジコ(10)
[セフィル]:「とりあえず、よく頑張った。今日一日でかなりの力が付いたと思うぞ?」
[吹雪]:「そうですか?」
[セフィル]:「ああ、最後の一撃はなかなかだった。後ろで見ていたが、かなりの衝撃が走っていたぞ」
[吹雪]:「そうですか? 前から撃ち込んでた限りは、全くびくともしてませんでしたけど」
[セフィル]:「今回のバリアは特別仕様だからな。そう簡単に壊されては女子たちも悔しいだろう」
確かに、女子の力が全て合わさって作られたものだしな。
[吹雪]:「みんなのおかげでいい練習になりました」
[セフィル]:「当然のことをしたまでだ。だろう? みんな」
嫌な顔せずにうなずいてくれた。
[繭子]:「ふーちゃんのためなら、吹雪の中でも飛び込むよ~」
[吹雪]:「……つまらないこと言ってるんじゃねぇよ」
[舞羽]:「あははは」
[セフィル]:「今日はこんなところか、みんな、ご苦労だった。今日の練習はこれで終わりだ。帰ってゆっくり休んで疲れを取るといい。明日に休みを挟んで月曜日から、またそれぞれの練習を再開する。そして、15日からは予定どおり、校内合宿を行うからして、それぞれ準備を忘れないように。日にちが近づくにつれ、練習内容もハードになっていくが、みんなで力を合わせて乗り越えていこう」
[全員]:「はい」
[セフィル]:「それじゃあ、本日はこれで解散」
[繭子]:「ふーちゃん、着替えてくるからちょっと待ってて~」
[吹雪]:「へいへい」
[舞羽]:「吹雪くんは着替えないの?」
[吹雪]:「今日は制服持ってきてないんだ。だからこのまま帰る」
[舞羽]:「そっか、じゃあちょっと待っててね」
4人は校舎に向かって歩いていく。
[セフィル]:「……吹雪」
[吹雪]:「何ですか?」
[セフィル]:「チャンスだぞ? 着替え姿を覗く」
[吹雪]:「だから行きませんってば!」
何でそんなに俺に覗きをさせたいの!?
次回、選択肢が入ります。好きな子を選んでいてください。