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ソプラノ  作者: BAGO
エネルジコ
71/1013

エネルジコ(7)

[フェルシア]:「まあまあ聖奈美ちゃん、そんなに照れないで」

[聖奈美]:「何であたしが照れるんですか!?」

[フェルシア]:「自分のことなんだから、分かってるはずでしょう?」

[聖奈美]:「知りませんよ、そんなこと」

不機嫌そうに杠は顔を背けた。……この話は流したほうがよさそうだな。

[吹雪]:「そういえば、学園長」

[セフィル]:「どうした?」

[吹雪]:「練習始めてから一週間くらい経ちますけど、俺の魔力って少しは高まったんですかね?」

[セフィル]:「ふむ、確かにあの日から魔力の状況を確かめてはいなかったな。よし、じゃあ今から見てやろう」

[吹雪]:「ありがとうございます」

[セフィル]:「100円でいいぞ?」

[吹雪]:「か、金がいるんですか?」

[カホラ]:「お母さん?」

[セフィル]:「冗談だよ冗談、よし、じゃあ目を閉じてリラックスするんだ」

[吹雪]:「はい」

[セフィル]:「…………」

[吹雪]:「…………」

しばらくの沈黙。

[セフィル]:「うん、なるほど。いいぞ? 目を開けて」

[吹雪]:「どんなもんでした?」

[セフィル]:「うん、大体82ってところか。以前より7ほど上昇しているな」

[吹雪]:「あ、本当ですか?」

[セフィル]:「日々の鍛錬の成果が徐々に現れてるな」

[吹雪]:「よかったー」

[セフィル]:「何だ? 不安だったのか?」

[吹雪]:「そりゃあ、これだけやって何にも伸びてないって言ったら結構ショック大きいですからね」

[カホラ]:「吹雪の場合、ノーマルな状態の魔力が他の人より秀でてるからあまり伸びてるように見えないって可能性もあるわよね」

[セフィル]:「確かに、スタートの値が高かったからな」

[カホラ]:「これが翔とかだったら、きっととんでもない伸び率を誇っていたかもしれないわよ」

[聖奈美]:「でも、元々あいつに魔力なんてほとんどないですよ」

[カホラ]:「例えばの話よ、本気で話してはないわ」

[吹雪]:「……とにかく、上昇しててよかったです」

[セフィル]:「その調子で練習を続けていかなくてはな。目標はあくまで100だからして」

[吹雪]:「はい、努力します」

[聖奈美]:「…………」

[カホラ]:「どうしたの? 聖奈美」

[聖奈美]:「な、何でもないです」

[繭子]:「お待たせ~、ふーちゃん、買ってきたよ~」

ジュースを抱えて二人が戻ってきた。


みなさん、余震には十分注意してくださいね(T_T)

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