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ソプラノ  作者: BAGO
個別ルート・カホラ ソンス
281/1013

カホラルート・ソンス(10)

やがて光は収まり、目の前には完璧に扉の存在を確認できた。

[カホラ]:「…………」

[吹雪]:「触れる?」

[カホラ]:「ええ、ちゃんとここにあるわ」

[吹雪]:「どういう仕掛けなんだろう? これは」

[カホラ]:「私たちの手がトリガーになってるのよね? ここだけ仕掛けが他の場所より一際すごい気がするわ」

[吹雪]:「それだけ重要なことが、ここに記されているのかな?」

[カホラ]:「入ってみれば、きっと分かるわ。行きましょう、吹雪」

[吹雪]:「ああ」

[カホラ]:「……大丈夫よね? 実は異世界につながっているとか」

[吹雪]:「そんなひどいことはしないと思うけど」

[カホラ]:「そうよね、考えすぎよね」

[吹雪]:「いざとなったら、二人で乗り越えていけばいいよ」

[カホラ]:「うん、そうね」

安心したのか、カホラはゆっくりとドアノブを捻って扉を開けた。

[カホラ]:「行こう、吹雪」

[吹雪]:「うん」

俺たちは扉の中に足を踏み入れる。

…………。


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