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ソプラノ  作者: BAGO
個別ルート・カホラ アモロサメンテ
269/1013

カホラルート・アモロサメンテ(14)

[場所:古書室]


三人がかりでピアリーの資料の74ページを見ていく。

[カホラ]:「何かあった? 吹雪」

[吹雪]:「今のところは何も」

手に持っている資料には、それらしきものは見当たらない。

[カホラ]:「まだたくさんあるわ、全部調べてみましょう」

[吹雪]:「うん」

……………………。

[カホラ]:「残るはこの2冊ね」

俺たちが最初に古書室で探した、ストーンサークルの場所が書かれていた資料だ。一番有力だと思って最後に取っておいた。

[カホラ]:「これで手掛かりがなかったら、また一からやり直しってことね」

[吹雪]:「か、考えたくはないけど」

[セフィル]:「…………」

[カホラ]:「見てみましょう」

カホラは資料をめくり、74ページを開く。

[カホラ]:「このページは、ストーンサークルのことが記されているところだわ」

[吹雪]:「完全に何かありそうな流れだけど」

[カホラ]:「…………」

[吹雪]:「…………」

[カホラ]:「…………」

[吹雪]:「…………」

[カホラ]:「…………っ」

カホラは首を横に振った。俺もその目で確かめてみる。

[カホラ]:「デタラメでそんな情報を残すような人ではないと思うんだけど……何もないのかしら?」

[吹雪]:「…………」

確かにこのページには何もおかしいところは見当たらない。でも、そのページを見ると、俺は若干違和感を覚えた。

[吹雪]:「…………?」

[カホラ]:「どうしたの? 吹雪」

[吹雪]:「いや、何だか……他のページと違う気がするんだ」

[カホラ]:「違う? どういうこと?」

[吹雪]:「何だろう? ちょっと待ってて」

俺は目を閉じて本に右手をかざす。

[吹雪]:「…………」

[カホラ]:「…………」

[吹雪]:「……これ、きっと魔力だ」

[カホラ]:「魔力?」

[吹雪]:「うん、本当に微かだけど、このページにだけ魔力を感じるんだ。本当に気付かない程度のものだけど、集中してみるとちょっと分かると思う」

カホラにもやってみるように言う。カホラはうなずいて右手をかざした。

[カホラ]:「…………確かに、ちょっとあるかも。本当にほんの少しだけ、それっぽいものを感じるわ。お母さん、ちょっと見て」

[セフィル]:「うむ、分かった」

学園長に本を差し出し、同じようにしてもらう。


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