カホラルート・アモロサメンテ(13)
[場所:社会科室]
――そしてカホラにそのことを伝えると、少し悩んだ後に。
[カホラ]:「単純に考えて、ピアリーの資料に秘密がありそうよね」
[吹雪]:「俺も、それは思ってた。数字の後にあるアルファベットのPは、ページのPを表すんじゃないかって」
[カホラ]:「私も、それ以外にPの頭文字がつく関連しそうな項目が見当たらないわ。お母さんはどう思う?」
何か分かるかもしれないと思い、学園長には相席してもらっている。
[セフィル]:「んー、74ポイントとか?」
[カホラ]:「何のポイントなの? クイズでもやっていたの?」
[セフィル]:「それ以外なら、74ピアリーくらいしかないな?」
[カホラ]:「自分を単位にしちゃったの? 別におもしろくしろとは言ってないから普通に答えていいわ」
[セフィル]:「いつもより口調が厳しいな、カホラ」
[カホラ]:「真剣だからね、いつも以上に」
[セフィル]:「じゃあ真剣に答えるとすると、私も二人の意見に賛成だな。74ページに何かが隠されてると見て間違いではないと思うぞ? 資料を見てみれば、ひょっとしたら何かあるかもしれない
[吹雪]:「でも、カホラは資料を調べてる時、74ページも普通に読んでいたよね? 何か隠されていれば、その時に分かる気もするけど」
[カホラ]:「気付かないくらい微々たるものとかなのかしら? どっちにしても、見てみたほうがいいわね。吹雪、古書室に行きましょう」
[吹雪]:「うん」
[セフィル]:「私も行こう、力になるぞ」
[カホラ]:「今日は気が利くわね、お母さん。ありがとう」
[セフィル]:「……今日はってところにすごく引っ掛かりを覚えるんだが……」
……………………。