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カホラルート・アマービレ(7)
[聖奈美]:「料理を作るから、お手伝いのほうよろしく」
[ダルク]:「うん、分かった」
[聖奈美]:「さあ、行くわよ」
[ダルク]:「うん。――あ、二人ともおめでとう」
[吹雪]:「ああ、サンキュー、ダルク」
二人はドアを開けて家庭科室に向かっていった。
[カホラ]:「――とにかく、私たちは公認ってことになれたのかしら?」
[吹雪]:「そう、みたいですね」
[カホラ]:「これで、隠れる必要はないわね。ふふ」
先輩は嬉しそうに微笑んだ。……ひょっとして先輩は、こそこそしないで付き合うことを望んでいたのかもしれない。だとしたら、これはこれで正解、か。
――杠の作ってくれた料理は、とても工夫されていて、すごく美味しかった。