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ソプラノ  作者: BAGO
個別ルート・カホラ アマービレ
242/1013

カホラルート・アマービレ(4)

[場所:社会科室]


途中でジュースを買って、寝床に戻った。その直後――。

[繭子]:「あ、カップルが帰ってきた~」

[吹雪]:「なっ――!?」

そのようなことを言われ、俺は狼狽えてしまう。

[繭子]:「お帰り~、二人とも」

[カホラ]:「た、ただいま帰りました」

[繭子]:「どこ行っていたの~? デート? デートしてたの?」

[吹雪]:「ちょ、ちょっと待て。マユ姉、一体どうしてそのことを?」

[繭子]:「え? そのことって~?」

[吹雪]:「俺たちが、カップルだということだ」

[繭子]:「……んふふ、今言ったね? はっきりと~」

[吹雪]:「何? ――まさか、マユ姉」

[繭子]:「えへへ~だまされたね~、ふーちゃん」

このチビ介、カマをかけやがったか。

[繭子]:「みんな聞いた~? この二人、めでたくカップルになったんだって~」

真実を掴んだマユ姉が、部屋にいるみんなに大々的に報じやがった。

[繭子]:「どっちから想いを伝えたの~?」

[吹雪]:「――とりあえず、ちょっと黙ってろ、マユ姉」

一人テンション高く話を進めようとするマユ姉の頭に、俺は力強くチョップした。

[繭子]:「――きゅう」

[カホラ]:「だ、大丈夫なの? 吹雪」

[吹雪]:「問題ないです、しばらくすると起きてくると思いますので。――それにしても」

どうして、マユ姉に俺たちが付き合ってるというような噂が立ったんだ? つい昨日からそういう関係になったというのに、情報の流れが早すぎる。

[吹雪]:「――ひょっとして、フェルシア先生?」

先輩がそう言うと、フェルシア先生はすまなそうに手を合わせ、頭を下げた。

[フェルシア]:「ごめんなさい、告げ口するつもりは全くなかったんだけど、どうなのって迫られちゃって」

あまりの言われように、真実を告げる以外に方法がなかったってことか。

[フェルシア]:「悪かったわ、二人とも」

[カホラ]:「まあ、どうせいつかバレることだから、しょうがないですね」

意外と、先輩はサバサバしていた。


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