カホラルート・ピウ(18)
[吹雪]:「すごかったです、先輩の中は」
[カホラ]:「あ、ありがとうでいいのかしら? 自分ではよく分からないんだけど」
[吹雪]:「分からないのは当然だと思いますよ。善し悪しを決める場なんてないんですから」
[カホラ]:「そうね。吹雪がよかったなら、それだけで嬉しいし」
[吹雪]:「今更ですけど、痛みは大丈夫ですか?」
[カホラ]:「ちょっとヒリヒリしてるけど、痛くはないわ。血も止まってたみたいだから、大丈夫だと思う」
[吹雪]:「それはよかったです」
[カホラ]:「……私も、よかったわよ、吹雪の」
[吹雪]:「え?」
予想外の発言に、びっくりしてしまう。
[カホラ]:「最初はね、結構不安だったの。本当にこういう行為で、気持ちいいって感じることができるのか。でも、実際にしてみたら……すごく、よかった。吹雪の全てが、私に流れ込んでくるみたいな気持ちになって。究極の愛情表現ってことがよく分かったわ」
[吹雪]:「伝わってましたか? 俺の先輩の想い」
[カホラ]:「ええ、とっても。全部、受け取ったわ」
そしてにこりと微笑んで。
[カホラ]:「大好きよ、吹雪」
[吹雪]:「俺も大好きです、先輩」
――俺にとって、人生最高のクリスマスプレゼントをもらった瞬間だった。