カホラルート・ピウ(16)
[カホラ]:「ん……ちゅ、んん」
[吹雪]:「ん……」
[カホラ]:「ん……ぷはっ、はあ……はあ……息をするの、忘れちゃいそうになるわね」
[吹雪]:「はい。でも……ずっと、していたい気分になります」
[カホラ]:「本当? 私も、吹雪の熱が私に伝わってきて、心がつながってるような気分になるの」
[吹雪]:「つながってますよ、俺たちは。心の深いところで」
[カホラ]:「ふふ、さっきからお互いに、恥ずかしいことをすごく口にしちゃってるわね」
[吹雪]:「さっきも言いましたけど、本当に吹っ切れちゃってるみたいで、思ってること全て言わないと気が済まないというか」
[カホラ]:「気持ちはすごく分かるわ。言わないでいられないのよね、全部を知ってほしいような、そんな感覚」
[吹雪]:「それだけ、お互いを愛し合えてるってことですね」
[カホラ]:「うん、違いないわね。――ねえ、吹雪、また、お願いしてもいいかな?」
[吹雪]:「遠慮しないで、どんどん言ってください。クリスマスなんですから、好きな人のお願いは全部叶えてあげたいです」
[カホラ]:「そういう優しいところ、本当に大好きよ。ありがとう、吹雪。お願いっていうのは、さっきと同じキスなんだけど……その、もうちょっと激しいのをしてみたいというか」
[吹雪]:「あれ、ですか? 外人とかが映画でやってるような」
[カホラ]:「そう、普通のキスであんなにすごいんだから、激しいのはどんな気持ちになるんだろうって……ダメ、かな?」
先輩の探究心は、こういうところにも出てくるのだろうか?
[カホラ]:「嫌なら嫌って言ってくれていいから。吹雪の嫌なことは、私はしたくないから」
[吹雪]:「そんなこと、ありませんよ」
安心させるように、俺は笑顔でそう返した。
[吹雪]:「先輩がしたいことは、俺のしたいことでもあるんです。だから、絶対に嫌じゃありません。むしろ、俺もちょっと興味があります」
[カホラ]:「吹雪も、興味あるんだ」
[吹雪]:「それはもちろん。だって、相手が先輩なんですから、先輩が言い出さなかったら、俺が言ってたと思いますし」
[カホラ]:「そうなんだ、ふふ、何だか嬉しい」
俺の大好きな、優しい笑みを浮かべてくれた。
[吹雪]:「どう、しましょうか?」
[カホラ]:「今度も私からするわ。吹雪はさっきと同じようにして」
[吹雪]:「分かりました」
先と同じように瞼を閉じる。先輩の手が、今度は首のほうに回される。そして――。
[カホラ]:「ん……」
今日三度目のキス。しかし、前の二回とは変化がある。
――すみません、ここまでが全年齢の限界だと思われます。
なんで、申し訳ないですが、この続きは「ノクターンノベルズ」のほうに掲載させていただきます。
この部分を読み飛ばしても、内容に影響は出ないはずなので、ご了承ください。
この続きに興味があれば、読んでいただけると光栄です。
よろしくお願いします。