表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソプラノ  作者: BAGO
個別ルート・カホラ ピウ
231/1013

カホラルート・ピウ(11)

[吹雪]:「つまり……?」

[カホラ]:「私も、吹雪に告白するつもりだったの」

[吹雪]:「え、えええええ~~~!?」

[カホラ]:「こ、声が大きいわよ、吹雪」

[吹雪]:「だ、だって――え~? せ、先輩が、俺に?」

[カホラ]:「べ、別におかしいことじゃないと思うけど」

[吹雪]:「だ、だって、俺ですよ? 先輩が俺なんかを、そんな風に」

[カホラ]:「吹雪だから、私は言おうと思ったのよ」

[吹雪]:「そ、そうなんですか……」

[カホラ]:「理由は、吹雪と似てるわ。私も最初は、すごく良い後輩だと思ってたんだけど、一緒に探索をしていく内に、横でいつもサポートしてくれる吹雪にすごく心を持っていかれるようになったの。ああ、私は吹雪のことが好きなんだなって」

[吹雪]:「そ、それはいつ頃に気付いたんですか?」

[カホラ]:「吹雪が気付くより少し前、一つ目のストーンサークルを探しに行った日からかな」

[吹雪]:「ま、マジですか……」

[カホラ]:「正直、この想いは実らないなって思ってた。吹雪の周りには、舞羽とかもいたから、私じゃないだろうって勝手に決めつけちゃっててね。でも、せめてお礼くらいは言いたいなって思ってて、それが、昨日のアレなの。で、それを言った後にまた考えて、どうせダメなら、私の想いもはっきり伝えちゃえって思ってさ。――だから、今こうしているわけ」

[吹雪]:「そ、そんな経緯があったんですか」

[カホラ]:「だから、お母さんがあんなに早く練習を切り上げた時は焦ったわ。まだ心の準備もできてないのに……」

[吹雪]:「あ、早く終わるのを渋ってたのは、それが理由だったんですか?」

[カホラ]:「ええ、伝えるのは練習後って決めてたから、どんな風に話を切り出すかも決めてなかったし」

[吹雪]:「……じゃあ、つまり、今俺たちは――、りょ、両想いってことですか?」

[カホラ]:「そうなるわね」

[吹雪]:「…………」

[カホラ]:「…………」

[吹雪]:「……す、すいません、まだ実感が湧いてなくて」

[カホラ]:「いいのよ、ゆっくりで。私も、同じだから」

[吹雪]:「でも、すごく嬉しいっていうのは分かります」

[カホラ]:「あ、それは私も思ってるわ」

[吹雪]:「やっぱり、似てるんですね、俺たちは」

[カホラ]:「そうみたいね、ふふ」

[吹雪]:「あはは」

お互い、顔を見つめ合って笑った。


いつも読んでくれてありがとうございます。

この後の展開なんですが、少々内容的に年齢制限が含まれる描写が入ります。

なので、載せられるところぎりぎりまで載せて、その後はちょっと考えているところです。

重ね重ね、我が作品をどうかよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ