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ソプラノ  作者: BAGO
個別ルート・カホラ ピウ
230/1013

カホラルート・ピウ(10)

[吹雪]:「た、単刀直入に言いますから」

[カホラ]:「ええ」

[吹雪]:「――俺、先輩のことが、す、好きです」

[カホラ]:「え、ええっ!?」

俺の言葉を聞いた先輩は、その場で慌てふためく。

[カホラ]:「じょ、冗談とかじゃなくて?」

[吹雪]:「冗談でこんなこと言えません。俺は、真剣にそう思ってます」

[カホラ]:「そ、そうなの?」

[吹雪]:「はい」

[カホラ]:「い、いつからそんな風に?」

[吹雪]:「言ったほうがいいですか? やっぱり」

[カホラ]:「できれば、聞きたいな」

[吹雪]:「その、気持ちに気付いたのは昨日なんです。先輩と抜け穴から脱出しようとしていた時に」

[カホラ]:「……私の下着で気付いたの?」

[吹雪]:「そ、そっちじゃないです!」

[カホラ]:「そ、そうよね? よかった」

[吹雪]:「抜け穴で休憩している時に、先輩が、俺がパートナーでよかったって言ってくれたじゃないですか。その時に、俺も一緒に調査している人が先輩でよかったって思ったんです。少し前までは、自分の気持ちに気付くことができなかったんですけど、先輩の一言が、俺の心の雲を晴らしてくれたんです」

[カホラ]:「そ、そうだったんだ……」

[吹雪]:「びっくりさせちゃいましたか?」

[カホラ]:「ええ、すごくびっくりしたわ。だって――吹雪からそんな風に言ってもらえると思ってなかったから」

[吹雪]:「え? ……そ、それってどういう?」

[カホラ]:「さっき、言ったでしょう? 私も、吹雪に話があるって」

[吹雪]:「はい、覚えてます」

[カホラ]:「その話の内容は――吹雪が今私に言ったことと同じなの」

[吹雪]:「…………え? それって?」

頭が理解に追いついてこない。


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