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ソプラノ  作者: BAGO
個別ルート・カホラ プレスト
207/1013

カホラルート・プレスト(6)

さて、まずは壁面を見ていこう。よく情報が残されてる場所と言ったら壁面のはずだ。

[吹雪]:「うーん」

確かに先輩の言うとおり、なかなかに広い空間だな。出てきた入口は結構狭かったはずだが……入口とそれに続く空間はまた違うってことか。じゃあ、まずは向こうから見ていこう。

…………。

[吹雪]:「うーん」

くまなくチェックしているつもりなんだが、目当てのものはなかなか見つからない。これだけ広いから、何かあってもおかしくはないと思うんだけど……。まあ、まだ半分しか見てないから、悲観するには早いか。最後まで見てから言ったほうがいいか。

[カホラ]:「…………」

先輩は、真剣にノートを片手に調査を続けている。ここから見ると、まるで先輩がここのストーンサークルを作成しているみたいだ。俺も、負けてられないな。

[吹雪]:「続けるか」

気を取り直してもう半分の壁面を調べよう。

…………。

[吹雪]:「あってもおかしくないはずなのに」

どうやら壁面には、情報らしい情報は見当たらなかった。現段階のことを先輩に伝えたほうがいいだろう。俺は先輩の元に一旦戻る。

[カホラ]:「あ、吹雪ー」

先輩がしきりに俺をこっちに呼んできた。何だろう?

[吹雪]:「どうしました? 先輩」

[カホラ]:「ううん、ちょっと中間報告をしようかと思って」

[吹雪]:「俺も同じことを考えてました」

[カホラ]:「本当? ちょうどよかったわ。何か手がかりあった?」

[吹雪]:「ちゃんと確認したつもりなんですけど、今のところは何も」

[カホラ]:「そっか、そればっかりはしょうがないわよね」

[吹雪]:「後でもう一度確認してみます。先輩はどうですか?」

[カホラ]:「ええ、今のところ順調に情報は手に入れてるわ。基本的な構造は泉にあったものと同じね。ピアノの保護とか防腐とか」

[吹雪]:「模様の配置はどうでしたか?」

[カホラ]:「配置は結構違っていたわね。模様の数も、泉のものと違うようだったし。向こうとこっちでは、色々と違いがあるのかもしれないわ」

[吹雪]:「なるほど、そうですか」

[カホラ]:「吹雪は、次はどこを調べるつもり?」

[吹雪]:「壁面に情報がなかったので、次は地面のほうを見てみようと思います」

[カホラ]:「何かはあると思うんだけどね、私の堪では」

[吹雪]:「それを俺も信じてます。終わり次第、また戻ってきますね」

[カホラ]:「ええ、お願い」

[吹雪]:「じゃあ、行ってきます」

俺は目線を下にシフトする。

……………………。

…………。

……。


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