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ソプラノ  作者: BAGO
個別ルート・カホラ リテヌート
190/1013

カホラルート・リテヌート(6)

[場所:図書室]


[吹雪]:「――って、学園長が言っていました」

[カホラ]:「今日の夜ね、分かったわ」

図書室で合流し、先輩にそのことを伝えた。すでに先輩は、昨日のストーンサークルのメモを大きな紙に書き直し、本と照らし合わせて解読を始めていた。

[吹雪]:「すごい、再現力ですね」

俺が木の上から見たものと全く同じに見える。

[カホラ]:「正確な情報じゃないと、解読が難航しちゃうからね。そのための肩車だったわけだし」

[吹雪]:「そうですね。…………」

[カホラ]:「ん? どうしたの? 急に黙っちゃって」

[吹雪]:「いや、別に何でもないです」

いかんな、ちょっと思い出してしまった。これが男の性か……さっきまで忘れていたのに、先輩の口からその言葉が出た途端これだよ……。

[吹雪]:「ダメだ、忘れるんだ、俺」

[カホラ]:「え? 何を?」

[吹雪]:「い、いや、こっちのことですから、気にしなくて大丈夫です」

[カホラ]:「そうなの? ……何か突き放されたみたいで寂しいわね、そんな言い方されると」

[吹雪]:「そ、そういうことじゃないんですよ。自己完結できることなんで」

[カホラ]:「ならいいけど、あまり隠し事はしないでよ? 私と吹雪の仲なんだから、ね?」

[吹雪]:「は、はい」

[カホラ]:「ふふ」

……やっぱり素敵だ、カホラ先輩は。

[カホラ]:「うーん、もう一冊資料が必要ね。吹雪、悪いんだけど、この本を持ってきてくれないかしら」

先輩は、本の名前が書かれた紙を手渡した。

[カホラ]:「受付にこれを渡せば出してくれると思うから」

[吹雪]:「分かりました」

…………。


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