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カホラルート・リテヌート(3)
ふう、ようやく目が覚めてきた。さて、今日も一日頑張るか。
[カホラ]:「あ、吹雪」
寝床に戻ろうとした時、先輩に呼び止められた。
[カホラ]:「昨日も言ったけど、今日の放課後、図書室でね」
[吹雪]:「あ、はい、分かりました。必ず行きます」
[カホラ]:「ええ、待ってるわ」
[繭子]:「ん~? どこに行くの~?」
[カホラ]:「図書室です、ちょっと調べるものがありまして」
[繭子]:「そうなんだ~、変なことを調べちゃダメだよ~?」
[吹雪]:「変なことって何だよ?」
[繭子]:「例えば~……………………」
[吹雪]:「例えも思いついてないのにそういうどうでもいいこと言うんじゃねぇよ」
でしっ。
[繭子]:「イタ……うー、また叩かれた~」
[吹雪]:「躾だ、耐えろ」
[カホラ]:「繭子先生、ファイトです」
[繭子]:「うー、カホラお姉ちゃ~ん」
いつから先輩が姉さんになったんだよ……。