表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソプラノ  作者: BAGO
個別ルート・カホラ レント
184/1013

カホラルート・レント(21)

[セフィル]:「だとすると、私は二人に罰を与えなければいけないな。だって、楽しんできたわけだからな」

[カホラ]:「お母さん……」

[セフィル]:「どんな罰を与えようか。うーん……よし、これだ」

[カホラ]:「…………」

[セフィル]:「二人には、全てのストーンサークルを観察し、それに関する資料を作成してもらうぞ」

[カホラ]:「え?」

[吹雪]:「学園長?」

[セフィル]:「私も、ストーンサークルに関しては聊か興味があった。しかし、なかなかじっくり見る機会はなかったから、ずっと先送りにしていたんだ。それは今も変わらない、よって、私の代わりに、ストーンサークルを確認し、分かったことを私に教えるんだ。教えてもらうだけなら、時間はあまりかからないからな」

[カホラ]:「お母さん……」

[セフィル]:「今回のことも、多めに見てやる。二人が協力して頑張っているところは、最初から知っていたからな」

[カホラ]:「というか、ストーンサークルのこと知ってたの? お母さんは?」

[セフィル]:「もちろんだ、学園長だぞ私は」

[カホラ]:「教えてくれれば、探索する時間が短く済んだのに」

[セフィル]:「それでは楽しみを潰してしまうと思ったからな、あえて黙っていたんだ」

[カホラ]:「じゃあ、他のストーンサークルの場所も?」

[セフィル]:「私が知っているのは、後一カ所だ。現段階で確認されているストーンサークルは2つだからな」

[カホラ]:「ピアリーの言ってたことと同じね」

[吹雪]:「そうですね、学園長は、どうしてそれを知っていたんですか?」

[セフィル]:「四季のピアノとコンタクトを取るのは私だからな。学園長は、そういったピアノに関する情報を知っておく必要があるんだ。詳しくは、前学園長から、その情報を引き継いでるんだが」

[カホラ]:「でも、私が聞いた時は知らないって言ってたじゃない?」

[セフィル]:「それも先と同じ理由だ。自分で調べて解明するから謎解きはおもしろいものだろう」

[カホラ]:「……お母さんの意地悪」

[セフィル]:「分かった、分かった。明日、私の知っている情報を教えよう、ストーンサークルの場所も教えてやる。それで勘弁してくれ」

[カホラ]:「ゼッタイよ? 教えてくれないと怒るからね?」

[セフィル]:「……ちょっと、それも見てみたい気もするが」

[カホラ]:「お母さん?」

[セフィル]:「大丈夫だ、約束は守る。カホラの怒る姿は見たくないからな、な? 吹雪」

[吹雪]:「え? まあ、先輩は笑っているのが一番いいですからね」

[セフィル]:「うん、良いことを言ってくれた。それでこそ吹雪だ」

何故か褒められてしまった。

[セフィル]:「とにかく、もう夜の探索は危険だから今回限りにさせてもらうぞ。いいな?」

[カホラ]:「分かったわ」

[吹雪]:「すいませんでした」

[セフィル]:「うむ、ではもう休むといい。疲れただろう? 明日、寝坊するんじゃないぞ?」

[カホラ]:「ええ、そうね。ありがとう、お母さん」

[セフィル]:「これくらい、当然のことだ」

[カホラ]:「行きましょう、吹雪」

[吹雪]:「はい」

学園長に感謝し、俺たちは寝床へと戻った。


[セフィル]:「――うーん、やっぱりあの二人はお似合いだな。近いうち、今以上に仲が深くなりそうだ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ