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カホラルート・レント(7)
[場所:昇降口前]
[カホラ]:「何にしても、抜け出すことに成功したわね」
[吹雪]:「はい、後は向かうだけですね」
[カホラ]:「ええ。……でも……」
これから向かっていく道を見て――。
[カホラ]:「ちょっと不気味ね」
[吹雪]:「確かに……」
時刻は真夜中、この時間帯に外を歩くものはほとんどいない。聞こえるのは少し遠くから聞こえる波の音くらいだ。
[カホラ]:「吹雪がいなかったら、ここで引き返してた可能性大だったわ」
[吹雪]:「多分、俺も引き返してると思いますよ」
[カホラ]:「一人がダメでも、二人なら……今ならその言葉がすごく理解できるわ」
[吹雪]:「楽しく行きましょう。実際、今かなりわくわくしてます」
[カホラ]:「うふ、私も。今までなかった感覚ね。ストーンサークル、見つけられるように頑張りましょう」
[吹雪]:「はい」
……………………。