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カホラルート・ジョコーソ(10)
[場所:保健室]
[吹雪]:「ん、んん……」
目を開けると、俺は保健室にいた。
[フェルシア]:「吹雪くん、気がついた?」
[吹雪]:「あ、フェルシア先生」
[フェルシア]:「はあ、よかったー目が覚めたのね」
そうか、俺、詠唱が終わって倒れたんだった。てことは、フェルシア先生が俺を運んでくれたのか?
[フェルシア]:「体は? 痛いところとかない?」
[吹雪]:「痛くはないです。ただ、ちょっと体がダルいですね」
[フェルシア]:「それはそうよ、体内の魔力をほとんど使い切っちゃったんだから」
[吹雪]:「そうだったんですか?」
[フェルシア]:「そうよ、本当に無茶はするなって言ってたのに……」
[吹雪]:「すいません」
予想以上に、人を変えての供給は難しいものだった。まだまだスタミナ不足っていうのもあるな。もっと練習に力を入れないと……。
[舞羽]:「吹雪くん、大丈夫!?」
[繭子]:「ふーちゃん!」
[カホラ]:「吹雪!」
[聖奈美]:「…………!」
[吹雪]:「おおっ!?」
一斉に全員が保健室にやってきた。