カホラルート・ジョコーソ(4)
[吹雪]:「今更だけど、二人ともちゃんと弾けそうか?」
[舞羽]:「自分のパートはバッチリ。だけど、みんなと合わせるのは初めてだからそこが少し不安かな」(舞羽)
[吹雪]:「やっぱりそうだよな。でも、チームワークなら抜群だろうしきっと大丈夫だろう」
[舞羽]:「うん、頑張るよ」
[聖奈美]:「そういうあなたは? ホーリーカルム、マスターしたんでしょうね」
[吹雪]:「遠距離からっていうのは初めてだけど、練習ではできるようになってきたよ。上手くいくように頑張るから、見限らないでくれ」
[聖奈美]:「べ、別に見限りなんてしないわ。あなただってあたしたちと同じよ、今ある力を存分に出すだけよ。ま、あなたの力を借りないのが一番の理想なんだけど」
[吹雪]:「それってつまり……お前の力なんて誰も必要としてないってことか?」
[聖奈美]:「何でそんなに悪い方向に持っていくのよ、ノーミスでクリアしたいってことを言ってるの、誰もあなたのことをそんな風に思ってないわよ」
[吹雪]:「そ、そうか? なら、安心した」
[聖奈美]:「ちょっと不安になってきたわ……」
[セフィル]:「待たせたな、では二人も行こうか」
[舞羽]:「はい。吹雪くん、一生懸命やろうね」
[吹雪]:「おう」
[セフィル]:「じゃあ吹雪、少しの間待っていてくれ」
[吹雪]:「分かりました」
詠唱が終わり、4人はその場からいなくなった。
こうやって一人で待っていると、若干緊張が表に出てしまうな。とりあえず、力まないようにしないと、こんな時に暴発なんてしたら大惨事に成りかねない。力をキープして、精神を集中させることを忘れないようにしないと。
[吹雪]:「よし、やるぞ!」
俺は気合いを入れた。