カホラルート・アンダンティーノ(7)
[繭子]:「ねえ~、何でもいいからさ、みんなで遊ぼうよ~」
[吹雪]:「一人で自問自答でもしてればいいんじゃねぇのか?」
[繭子]:「そんなの遊びじゃないよ~!」
[吹雪]:「だって、他に何があるんだよ。舞羽、何かあるか?」
[舞羽]:「うーん、何だろう。みんなでできる遊びって言うと、トランプとかしかないよね」
[聖奈美]:「でも、そのトランプがないわけでしょう? したくてもできないわ」
[フェルシア]:「あ、トランプだったら、保健室にあるわよ」
[繭子]:「え? そうなの? フェル」
[フェルシア]:「ええ、何でか分からないけど、保健室には遊具がいくつか置いてあるのよね。暇な時に遊ぶためかしらね」
[聖奈美]:「保健室って、体調が優れないときに利用する場所ですよね? どうして体調が悪いのに、遊べる元気があるんですか?」
[繭子]:「単純に、フェルシア先生に会いに来る人もいるんだよ、きっと」
[聖奈美]:「ちょっと、納得いきませんね」
[繭子]:「でも、これでみんなで遊べるよ。今からトランプ大会だ~!」
[吹雪]:「結局やるんだな」
[繭子]:「たくさんいたほうが楽しいから、みんなでやろうよ~」
……渋っても無駄か。