表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ソプラノ  作者: BAGO
個別ルート・カホラ アンダンティーノ
126/1013

カホラルート・アンダンティーノ(1)

12月17日(金曜日)


 [場所:グランド]


[セフィル]:「よし、では練習に入ろうか」

[吹雪]:「はい」

[セフィル]:「体調は? どこか優れない部分とかはあるか?」

[吹雪]:「大丈夫です、万全です」

[セフィル]:「闘志満々だな、何か良いことでもあったのか?」

[吹雪]:「そういうわけじゃないですが、そろそろ成功させたいと思う次第で」

[セフィル]:「うむ、いい意気込みだ。その成功させたいと思う心ほど大事なものはないからな。吹雪は出来た子だ」

[吹雪]:「こんなことで出来た子というのはちょっと甘過ぎはしませんか?」

[セフィル]:「そうか? ――吹雪は誉められるのは嫌いなのか?」

[吹雪]:「え? そういうわけじゃなくてですね……何て言うかあまり甘やかされると、図に乗ってしまうというか、適度に塩を振って引き締めてもらうことが大事だと思うんです」

[セフィル]:「……自らそんなことを言えるとは、できた男だな」

[吹雪]:「学園長、何か今日おかしくないですか?」

[セフィル]:「え? 何がだ?」

[吹雪]:「何か、異常に誉めるじゃないですか。大したことしてないのに」

[セフィル]:「そんなことはないぞ、吹雪はよくやってる。それは紛れもない事実じゃないか」

[吹雪]:「俺に言われてもですね」

[セフィル]:「期待しているぞ、君には」

[吹雪]:「……期待に添えるように頑張ります」

そろそろ、話に戻ってほしいな。

[セフィル]:「上手く言ったらもっと誉めてやろう」

[吹雪]:「は、はあ……」

[セフィル]:「よし、それでは本題に入ろうか。フェル、準備を」

[フェルシア]:「はい」

先生は、以前使用した機械を持ってくる。

[セフィル]:「とりあえず、魔力ゲージを確認だな」

[吹雪]:「はい」

腕に巻き付けて検査をする。

[セフィル]:「うん、91%か、まずまずってところか。フェルはどうだ?」

[フェルシア]:「私は54%です」

[セフィル]:「今日は少ないな、激しい運動でもしたのか?」

[フェルシア]:「そういうのじゃないですよ、昨日は保健室に来る生徒が多かったので、魔力の消費が激しかったんだと思います」

[セフィル]:「なるほど、大人気だったんだな」

[フェルシア]:「あまりいいことではないですけどね、保健室が忙しいというのは」

[セフィル]:「まあな。でも、すぐに補ってもらえるだろうよ。今日は成功させると意気込んでいるからな」

[フェルシア]:「お願いね? 吹雪くん」

[吹雪]:「はい、頑張ります」

[セフィル]:「よし、では準備をしよう」

ファルシア先生と向き合うように立つ。

[セフィル]:「練習を始める前に、ちょっと目を閉じてくれ」

[吹雪]:「はい」

何だろう、一体。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ