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ソプラノ  作者: BAGO
マルカート
116/1013

マルカート(15)

[吹雪]:「はあ……」

自然とため息がこぼれ落ちた。別に上手くいってないからというわけじゃない。単純に、体が疲労したからだと思う。まあ、少し失敗したところはあったんだが……。


“[セフィル]:「よし、じゃあ再開しよう。決して無理はするなよ? いいな?」

[吹雪]:「はい。――ホーリーカルム!」

詠唱を始めると、先程と同じようにフェルシア先生は光に包まれる。ここまではよかった。問題はここからだ。さっきの失敗を繰り返さないためにも頑張ろうとした。

[吹雪]:「…………」

深呼吸をし、リラックス。体の力を抜いた状態でフェルシア先生を頭に思い浮かべる。

……………………。

…………。

……。

[セフィル]:「……うーん、なかなか上手くいかないな」

[フェルシア]:「しょうがないですよ。今日が初めてなんですから」

[セフィル]:「それもそうだな。吹雪、詠唱中止」

[吹雪]:「はい」

――ここで気を抜いてしまったのがいけなかったんだろう。

[吹雪]:「…………うっ!?」

あの感覚が、俺の体内を走った。

[セフィル]:「むっ? いかん、フェル!」

[フェルシア]:「あ、はいっ!」

[吹雪]:「くっ……」

体に力が入り、エネルギーが集まってしまう。抑制しようとするが、セーブが効かない。

[吹雪]:「(と、止まれ…………!)」

[セフィル]:「ライフガード!」

[フェルシア]:「ライフガード!」

[吹雪]:「う、ぐっ……」

……………………。

[吹雪]:「すいませんでした」

[セフィル]:「謝ることはない、大事に至ってないのだからな」

“[フェルシア]:「そうよ、気にしちゃダメよ」


二人はそう言って許してくれたが、個人的にはちょっとショックだった。ここ最近は何にも問題はなかったのに、今になって再発してしまうとは……。分かってはいる、この難癖とはこれからもずっと付き合っていかなければならないんだ。だからこそ、自分で制御できなくちゃいけない。だけど、今日はそれが上手くできなかった。先生たちが居たから何ともならなかったが、もし誰もいなかったら……考えると少々怖いな。先生たちがいるから、そんな考えが今回みたいなことを引き起こしてしまったのかもしれないな。もっと注意していかなければ。

[吹雪]:「――よし!」

くよくよしてても仕方ない。起こってしまったことは変わりようのない事実だ。この失敗を次につなげていかないと。

[吹雪]:「さて、洗い物するか」

――こうして、泊まり込み生活1日目が終了した。


共通ルート END


お疲れ様でした。

これで一先ず共通ルートのほうは終了です。

次回から4人のヒロインの個別ルートに入っていくのですが、一応対象キャラは

舞羽ちゃん、繭子ちゃん、聖奈美ちゃん、カホラちゃんになっています。

誰か一人でもお気に入りになってくれていると嬉しいですね。

さて、個別ルートに関してですが、最初に内容を挙げていくのは主人公の一つ上の先輩のカホラにしようと思っています。

個別ルートでありますので、ほかのキャラの出番が少なくなるかと思いますが、そこはご了承ください。

これからも、自分の作品を読んでくれると嬉しいです。

よろしくお願いします。

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