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ソプラノ  作者: BAGO
マルカート
102/1013

マルカート(1)

12月15日(水曜日)


 [場所:家の前]


[舞羽]:「おはようございまーす」

[吹雪]:「おいっす、舞羽。おい、早くしろよマユ姉」

[繭子]:「ちょっと待って~、身嗜みは女の嗜みだから~」

一丁前なことを抜かしやがって。そんなこと言えるなら飯食ってるときに口の周りだって気にできるだろっての。

[吹雪]:「後3分ででかせ。それ以上経ったら置いてくからな」

[繭子]:「うん、分かった~」

洗面所からそんな声が返ってきた。

[吹雪]:「悪いな、ちょっと待ってあげてくれ」

[舞羽]:「うん」

[吹雪]:「にしても、随分軽そうだな。そんな軽装備で大丈夫なのか?」

[舞羽]:「あんまり一杯持って行っても嵩張っちゃうし、必要最低限のものでまとめてみたの。もし足りなかったら取りに戻るつもりだよ」

[吹雪]:「確かに、泊り込みって言っても学校だもんな。そこまで念入りに準備する必要もなかったか」

[舞羽]:「するに越したことはないけどね。2週間弱の長期滞在だから」

[吹雪]:「まあ、今更荷物再整理してる暇はないもんな」

今日から俺たちは、以前に予定していた学校泊り込みの練習に励むことになる。今日からスタートということで、練習前に一旦集まって軽い説明がある。部屋などは知らされてないからどうなるかはまだ分からない。個人的には、少し広いスペースがいいんだが、その願いは少々贅沢だろうか? まあ、言ってみれば分かる話か。

[繭子]:「お待たせ~。大久保繭子、ただいま登場!」

[吹雪]:「――よし、行くぞ舞羽」

[繭子]:「華麗にスルーされた~」

[吹雪]:「戯言を言う前に、何か言うことがあるだろう。ん?」

[繭子]:「うっ……出発を遅らせてしまい、どうもすみませんでした」

[吹雪]:「気をつけるように。これからは二人だけの生活じゃないんだ、教師らしいところをちゃんと見せろよ」

[繭子]:「うん、頑張る!」

家に鍵をかけ、学校へ向けて出発する。

……………………。


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