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ソプラノ  作者: BAGO
アンダンテ
1/1013

アンダンテ

大久保吹雪 

身長:170.3cm

体重:58kg

性格:陽気、時に慎重

好きなもの:ゲーム、楽しいこと

所属:魔法研究部


須藤舞羽(まいは)  

身長:161.9cm

体重:46.4kg

スリーサイズ:84/56/82

性格:穏やか、少し天然

好きなこと:バードウォッチング、主人公と遊ぶこと

所属:魔法研究部

主人公の呼び方:吹雪くん


大久保繭子 

身長:147.5cm

体重:38.6kg

スリーサイズ:73/52/76

性格:破天荒、適当

好きなこと:寝坊、昼寝

所属:学園教師

主人公の呼び方:ふーちゃん


(ゆずりは)聖奈美(みなみ) 

身長:168.2cm

体重:50.7kg

スリーサイズ:86/59/89

性格:いじっぱり、ツンデレ

好きなこと:学園のために尽力すること

所属:生徒会

主人公の呼び方:大久保

              

沢渡・Eエレディ・カホラ

身長:159.6cm

体重:47.0kg

スリーサイズ:92/61/92

性格:淑やか、大人っぽい

好きなこと:読書、トランプ

所属:魔法研究部

主人公の呼び方:吹雪


島貫 翔  

身長:181.9cm

体重:73.2kg

性格:やんちゃ、お調子者

好きなこと:ナンパ

所属:魔法研究部

主人公の呼び方:吹雪


芳田祐喜  

身長:164.2cm

体重:53.3kg

性格:冷静

好きなこと:知恵の輪

所属:生徒会

主人公の呼び方:吹雪


日野愛海(なるみ)  

身長:157.1cm

体重:46.2kg

性格:お茶目

好きなこと:悪戯

所属:魔法研究部

主人公の呼び方:大久保くん


フェルシア・アスタルテ

身長:174.2cm

体重:53kg

性格:温厚、優しい

好きなこと:生徒の笑顔を見ること

所属:保健の先生

主人公の呼び方:吹雪くん


沢渡・エレディ・セフィル

身長:169.6㎝

体重:51.3kg

性格:娘思い、誠実?

好きなこと:生徒との関わり

所属:学園長

主人公の呼び方:吹雪


……………………。

…………。

……。

チリリリリリリリリリリ。

「ん……朝か……」

くっつく瞼を無理やり引き剥がして、俺は目覚ましのスイッチを押した。んぅ……目覚ましがなったってことは、もう7時か。朝になるのが早い気がするが、もう少し寝ていたいんだけどな。

だが、仕方あるまい、俺が起きなきゃ、朝飯が食えないもんな。それもこれも、あのチビ介が何の家庭スキルも持っていないせいだ。嘘じゃない、洗濯、掃除、料理、何をやらせても全くこなす事ができないすごい人。ある種の才能とも思えるな。

さて、ぶつくさ言ってても始まらんし、さっさと作るとするか。

俺は寝巻きを脱ぎ、制服に着替え、台所へと向かった。

……………………。

これでよし。後はあの人が起きてくればいいんだが……んなわきゃないよな。目覚ましをかけたところで自力で起きれるわけがない。長い付き合いだ、薄々分かってた。

「本当に、あれで大丈夫なのか?」

俺はあの人の待つ部屋へと向かった。

……………………。

「はあ、やっぱり寝てるよ……」

「スピー、スピー……」

気持ち良さそうに寝やがって、つか目覚ましかけてねぇじゃねえかこのチビ介。俺任せってことですか? あなた。

「おい、マユ姉、朝だよ、起きな」

「んん……グー……グー」

「起きろって、マユ姉」

「んぎゅぅ……後27分34秒……」

何じゃその数字は? 長いし刻んでるし……どんな時間計算だよ。

「起きろ、起きないと、飯抜きだぞ」

「ご飯はフォアグラですかぁ~~?」

「んなわけねえだろ」

そんな食材スーパーで売ってねえよ。

「じゃあフグ~?」

「だから、高級食材から離れろ」

「知ってる~? ふーちゃん、フグは河の豚って書くんだよ~?」

「だからなんだよ!?」

「寝ま~す……グー、スー、ピー」

「このチビ介……」

毎朝こんなのってないよな……。本当にもう……こうなったら強行手段に出るか。

バサっと。

「う、うう~~、寒い~~~」

「だったら起きろ、茶の間は暖かいぞ」

「くそー、負けるものかー。ワタシは寒くても寝れるんだから~。……スピー」

「本当に寝やがった」

なら、これならどうだ。

「お・き・や・が・れ!」

「んぎゃう~~~~世界が回る~~~~」

肩に手を置いてマユ姉をシェイクする。

「あー、何か気持ちよくなってきた……グー」

「だから、寝るなって言ってんだろー!」

「お休みー……グスー、ズオー」

「いい加減起きないと、さすがに俺もプッチンするぞ? マユ姉」

「グピー……ズコー……」

「ああ、そうか、よーく分かったよ」

そうまでして起きないっていうなら、俺ももう、容赦しないからな? よし、やってやるぜ!

「――エル、エルアリス、水の精よ、我に力を与えたまえ……」

よし、詠唱完了。

「そら!」

ボスッ。俺が何を出したかって言うと――。

「…………」

「…………」

「…………」

「…………」

「……ゴボゴボゴボ! ん、んんぅ~~~~!」

「お、苦しみだしたぞついに」

「んぐ、んぐぐ~~! ゴボゴボ、ん、んん~」

「出して欲しかったら、ちゃんと起きるんだ。約束する?」

「んん、んん。ゴボゴボ」

よし、なら出してやろう。俺は詠唱によって出現させた水のボールを消してやった。

「ゲホゲホ、ちょっと、何してるのよふーちゃん!」

「何してるだ? どの口がそれを言ってんだよ」

「んぎー、ひっふぁらないでよー」

「元はと言えば、マユ姉が起きねーからこうなったんだろうが。全部マユ姉の性なんだぞ。それを分かって言ってんのか? ええ?」

「もちろん、分かった上で言ってるのよ」

「この、チビ介がー」

「んぎー! 口が、口が裂けるー、口裂け女になっちゃう~~!」

「なっちまえ、口裂け女になっちまえ!」

「んぎゅあーー! 誰か助けてー!」

「謝れ、許してほしかったら謝れ。俺に謝れー」

「わ、わ、分かりましたー。だから、手をはにゃして~~」

俺はマユ姉を解放してやった。

「うう……絶対口が大きくなってるよー」

「物がたくさん入れられるようになってよかったじゃねぇか」

「誰がやったことだと――」

「あん? 何だって?」

「はい、全てワタシのせいです」

「分かればよろしい」

「うう、まだ眠いよー髪が濡れてるよ~」

「ぎりぎりまでいつも寝かせてやってんだ、少しは我慢しろって」

「だって、睡魔には人間勝てないんだよ? 敗北は約束されてるんだよ?」

「気持ちは分かるけど、そこで負けてたら遅刻確定じゃないか。それに、マユ姉の仕事は何だ?」

「ん、教師」

「だろ? 生徒の模範になるべき存在が、遅刻したなんて笑い者になるじゃねぇか」

「こうなっちゃだめよ? ってことを教えられるんじゃない」

「反面教師かよ、却下。俺の評判がさらに下がっちまう」

「えー? 何よ、それ。ワタシのせいでふーちゃんの評価が下がってるみたいじゃーん」

「正にそのとおりなんだよ」

「ガーン」

「分かったらさっさと着替えて、仕度してくれ。朝ご飯できてるからよ」

「はーい」

全く、昔から変わらず寝ぼすけで困ったもんだ。

大久保繭子おおくぼまゆこ、俺の義理の姉で、俺が通う学園の教師でもある。あんなんで教師が務まるって考えると、世も末だなって思えてしまう。悪い人じゃないんだが、さっきも言ったとおり、家では何の役にも立たない&いつも駄々をこねるから時々悩まされるんだ。まあいてくれるだけで、心の支えにはなってくれてるんだけどな。

「――さてと」

テーブルに並べるか。

「はい、お姉ちゃん登場~~」

「…………んー」

「どうかした? ふーちゃん」

「いや、別に」

この容姿に教師のスーツを着せて「教師です」って言っても、信じてくれる人は一割もいないだろうな。俺自身、本当に教師であることがまだ半信半疑だ。何故か? それは後々分かってくるはずだ。

「何か気に食わないような顔してるね? ふーちゃん」

「そんなことはないよ、気にしない気にしない」

「ホントに?」

「ああ、んなことより朝飯食おうぜ? 時間がなくなっちまうよ」

「わーい、ご飯だご飯だ」

マユ姉は嬉しそうに朝飯に食らいついた。

「あむ、あむ、もぐもぐ……」

朝からよく食うな、マユ姉は。作ったほうもこれくらい食ってもらえると嬉しいけど。

「ふーちゃん、おかわり」

「はいはい」

空になった茶碗に新しくご飯を装う。

「はいよ」

「ありがと」

そう一言いって茶碗にかぶりつく。

「んー、ふーちゃんのご飯はおいしいねー」

「ありがとよ」

「ワタシじゃ出せないよーこの味は」

「出せないっつうか、料理しようとしねぇじゃねぇか、マユ姉は」

「ん? そんなことないよー」

「見事に棒読みだな」

「そんなことないよー」

「棒読みじゃねぇかよ」

「いいじゃん、そんなことは」

「マユ姉が言い出したんじゃねぇか」

「とにかく、おいしいよ、朝ご飯」

「まあ、ありがとよ」

お礼の言葉は素直にもらっておこう。

……………………。

「ごちそうさまでしたー」

「すぐ行くから準備してろよ」

「はーい、じゃあワタシは――」

「間違っても二度寝したりすんなよ?」

「わ、分かってるよ……」

あれはするつもりだったな、油断も隙もあったもんじゃないぜ。

「いいかマユ姉。準備し終わったら外で待ってろ、いいな?」

「はーい、分かりましたー」

子供っぽい声で返事して、マユ姉はピョコピョコと玄関に走っていった。

さて、俺は、洗い物だな。

……………………。

「よし、行くか」

カバンを持って俺は外に出る。

「あ、吹雪くん、おはよう」

そこには親しい幼馴染の姿があった。

「おう、舞羽」

「今日は少し遅かったね」

「ああ、そこのチビ介が寝坊したからな」

「何よー? チビ介ってー、好きでこうなったんじゃないもん」

「問題はそっちじゃねぇんだよ」

「だって仕方ないよー、睡魔は――」

「それはさっき聞いたからいい。二番煎じだ」

「むー、ふーちゃん冷たい」

「マユ姉のために言ってんだよ、俺は」

「これでも教師だよ? ワタシ」

「教師が生徒に教えてもらってちゃ世話ないだろうが」

「グサー」

自分で効果音を付けてるし……。

「舞ちゃーん、ふーちゃんがいじめるー」

「いじめてはないと思いますよ? 繭さん」

「舞羽に助けを求めんな。10:0でマユ姉が悪いじゃないか」

「そ、そんなことないもん」

「じゃあ、俺の何処に否があるっていうんだ?」

「…………義理の弟」

「何も関係ないじゃねぇかよ!」

ビシッ。

「あう、イターイ」

「ごめんな、舞羽」

「ううん、全然」

須藤舞羽すどうまいは、俺の子供の頃からの幼馴染だ。舞羽とはもう、十年以上の付き合いになる。何処に行くにも何処で遊ぶにも、いっつも一緒だった。ぶっちゃけ、俺の中では家族みたいなものだ。気の置けない、とてもできた子だと思う。

「ほら、いつまでも頭抑えてないで、行くぞ」

「ふーちゃんがやったんじゃないのー」

「うふふ」



これから、頑張って書いていくのでよろしくお願いします。

よろしければ評価のほうお願いします^^

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