表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
111/111

第6話 だからこそ、想いあって生きていきたい

 戦いから数日。

 細かいことを話し合ったり、神による叡智を堪能したり……そんな日々を過ごしたが。


「私たちもそろそろ戻ろうよ!」

「これからどうするの?」

 新しい仲間、ファルシオンが尋ねてくる。


 知ってた? ファルシオンって精霊さんじゃなくってダンジョンを司ってた神そのものなんだって!

 びっくりだよね!


「それは勿論! みんなで冒険の続きだよ♪」

「もう誰にも邪魔されないものねっ」

「楽しみ」

「まだまだ知らない場所やものがたくさんありますわ!」

「私はソフィアが行きたいところについて行くよ……シュナイダーともな」

「ぷっぷー!」

「それはいいわね。この世界を冒険し終えたら、他の世界に行くのもいいかもね」


 ……。


「婆、俺たちと一緒に――」

 ここのところ気が抜けきって元気のない婆に声を掛けるが……。


「悪いね☆ 昔から心に決めてる人がいるのさ☆」

 婆……やっぱり……。


「…………そうか」

「…………そうさ☆」


「……ロリロさん。今まで、お世話になりました」

「何だよ改まっちゃって☆ 別に気にするな、お互い様さ☆」


「あなたのおかげでここまで戦って来られた。本当にありがとう!」

「あなたに恥じないよう生きていきますわ!」

「チビばぁ、またね」

「お婆ちゃん……うぅ……嫌だよぉ……いかないでよぉ~」

「ぷっぷー!」

「達者でね」


「お婆ちゃん、私たちは想い合って生きる。お婆ちゃんみたい……大切な人のために、精一杯生きるよ! だからっ、だから見守っててね!」

「……あぁ、末永く幸せにな☆」








 婆と別れ、下界に降りる。

「さぁ! 次はどこに行こうか!」

「ふふっ♪ 楽しみね〜♪」


 俺は……俺たちは自由だ。何にでもなれる! どこへだって行ける!




「行こうっ! みんなで一緒に、新しい冒険へ!」










 ◆◇◆◇









 そこはかつてアーランドと生活をともにした場所。

 今では全て朽ち果て、ただ墓石のような石があるだけ。


「見ててくれたかい、アーランド☆」

 随分長く……本当に長くかかってしまったが……。


「遂に終わったよっ☆」

 アーランドの最期の望み。この世界を神から解放すること。




 ……。




「……何か言ってくれたっていいじゃないか……」

 悲願を叶えるためと言っていたが……本当は……本当は、ただお前に……。




「……ボクは……私はもう疲れたよ……」

 墓石に寄りかかり、目を瞑る。







 ――お疲れ様、ロリロ。

 ……アーランド……?


 ずっと、ずーっと見てたよ。頑張ったね、ロリロ……。

 アーランド! アーランド……アーランドォッ!


 僕たちの子孫やこの世界のこと、ありがとね。

 私は! 私はただお前にっ! お前に……褒めて……抱き、しめて……っ!


 ふふっ。わかってるよ、ロリロ。こっちにおいで……。

 ……なん、だよ。なんだよ、今までずっと……ほっといた、くせにっ……!




 ごめんねロリロ……愛してるよ……。

 ……私もだよアーランド……永遠に……。







 ◆◇◆◇







「婆……逝ったか……」

 長いこと俺の精神にあった婆との繋がり。それが今、完全に途絶えた。

 きっとそうなる予感がしてたから……。


「お婆ちゃん……逝っちゃ嫌って言ったのにぃ……うぅっ……」

「おばあちゃん……ぐすっ……ありがとう、ありがとう……っ!」

「……本当に、何と言ったらいいか……」



 みんなで明るく振る舞おうと、笑顔で見送ろうと頑張ったんだ。

 1人失敗してたけど……。


「大丈夫。また会える」

「えぇ。ロリロはマナとなってあなたたちを見守ってくれるはずよ」


「そうか……見守ってくれてるのかぁ……」

「ならばこそ、あの方に恥じないように頑張らなきゃですわね!」

「大丈夫だよ! お婆ちゃんが教えてくれたように、人は大切な人のためなら、どんなことでも頑張れるんだから! もちろん見た目が違っても!」


 ソフィたんの言葉に、改めてみんなを見る。

 ヒト、エルフ、獣人、サキュバス、ドラゴン、……そしてゴブリン。


 色んな種族ごちゃまぜ、俺にいたっては最高に嫌われているはずの種族。

 それでも、みんな大切な、愛する人たちだ。みんなも同じ気持ちでいてくれているだろう。


 これから先、まだまだ辛いこともあるだろうけど、きっとみんなと一緒なら大丈夫!

 この想いこそ永遠だ!


 みんなの顔を見ながら、そう思ったのでした。

これにて完結となります。

(今後補完的な意味合いの幕間を掲載する予定ですが……)


ここまで読んで下さった方々、本当にありがとうございました!

ブックマーク等、本当に励みになりました!




またどこかでお会いできるのを心待ちにしております!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 婆ちゃんに救いがあって良かった… …それはそれとしてアフターっぽいやつは1話欲しかった…(・ω・`) 某サキュバスは赤ちゃんのまんまだし
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ