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不穏な影(バルス視点あり)

「「「エリスさん、本当に申し訳ありません」」」


ミリス様とロエナ様の両親はエリスさんを見るとすぐに土下座をして謝罪した。


「もう過ぎた話、いいのよ」


エリス様は困惑しているようでした。


「しかし・・・」


「冷めないうちにどうぞ」


なので助け舟を出しました。


「そうですね。いただきます」


「「「いただきます」」」


総勢10人による食事が始まった。


「こんなにおいしい料理は初めてだよ」


「そうね」


「このパンもモチモチしていておいしいよ。ママ」


「セクト、ママの分のパンも食べる?」


今まで、満足に食べさせれられなかった罪悪感がにじみ出ていた。


「まだまだありますから、それはあなたが食べてください」


「ごめんなさいね」


ミリス様のお母様はパンを食べていた。他の方たちもおしいそうに食べてくれました。食事会が終わり帰って行きました。


「さてと、カズマサは反省しているかしら」


カズさんは、食事の時は部屋で謹慎させていました。あの時は夕飯抜きと言いましたが、ちゃんとカズさんの分も用意していました。


「カズマサ、出てきていいわよーーー」


エリスさんが声をかけてもカズさんは降りてきませんでした。


「ったく、仕方ないわね」


エリスさんと私はカズさんの部屋の前まで来ました。


「カズマサ出てきなさいよ」


「カズさん、夕飯を用意しましたよ」


返事はありませんでした。不信に思い部屋を開けたら、部屋には誰もいませんでした。


「ティア」


エリスさんは持っていた紙には


『食料を手に入れるめどがついたから、行ってきます』


と書かれていた。







大森林の長老会議室では長老たちが肉を食らい、酒を飲んでいた。


「うまいなぁこの酒は」


「インフォール産の40年物ですからね」


アルスソワーズで手に入れた逸品だった。エルフは長生きで200くらいまで生きる者もいるそれに比べると短く感じるものだ。


「たった40年か。私の年齢の3分の1ではないか」


私の年齢125からするとあまり寝かせていなく感じた。


「そう考えるとすごく短いですな」


「かなりの大金払ってこれだけの年数とは・・・」


「まぁ、50年ほどしか生きられないヒューマンからしてみたら大したものだろう」


せっかくこいつらに恩賞として振舞っているのに価値が下がるの危惧して、擁護した。


「バルス様、心が広いですな」


「まったくです」


長老たちが楽しんでいると


「バルス様、お耳に入れておいたほうがよいことが」


この男はエリスたちを見張っていて、その報告に来たのだ。バルスは報告を聞きいた。


「なるほど・・・」


抜け人が旧友に施しを与えたか・・・


「どうしますか?」


これくらいは見逃してもよいが・・・!そうだ。


「不公平はよくないよなあ?」


「は?あっ!そうですね。よくありません」


こいつは勘が悪い。だから長老にならないのだ。


「バルス様、明日集会を開きますね」


アルト、お前は実に有能だな。抜け人よ。お前はこの試練どう切り抜ける?デスマーチまであと1週間しかないこの状況でどうするか。見ものだな。





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