罪悪感(ミリス視点)
今、ウチの目の前には、エリスがいる。ウチたちが裏切ったエリスが・・・
「「・・・」」
謝らないといけないのはわかっている。だけどなんて言ったらいいのか、わからなかった。それはロエナも同じようで口を固く閉じていた。
「あの・・・」
「今は食べることに集中したら?お腹が空いているのでしょ?」
「はい・・・」
ウチたちは黙々と食事をした。
「これって魚?」
エルフにとって高級品である魚があった。
「そうよ」
「こんなご馳走食べれないよ」
するとエリスが少し笑って
「この魚は鹿一頭の100分に1の値段のものよ」
鹿の100分の1!エルフの里ではとても考えられなかった。
「だから、遠慮なく食べて」
「「うん・・・」」
ウチたちは魚を食べようとしたが、食べ方がわからなかった。
「仕方ないわね。ティア」
「わかりました」
エリスがウチの魚を、ユースティアさんがロエナの魚を骨を取って食べやすくしてくれた。その魚を口に入れた。
「「おいしい・・・」」
サクッとしてて、油がのっている。塩加減もほどよくとてもおいしかった。
「ティアもう一匹ずつ焼いてもらえる?」
「いいですよ」
ユースティアさんがもう一匹焼いてくれた。今度はショウユという黒い液体をかけて食べた。とてもおいしくてウチ的にはこちらの方が好みだった。
「じゃあ、俺たちは上にいるから・・・」
エリスの仲間はウチたちが食べて終わった食器を片付け終えたら、上に行ってしまった。正直いて欲しかったが、そんなこと言えなかった。
「で?何があったの?」
エリスを裏切ったときのことを聞かれている。
「「ごめんなさい」」
ウチたちは椅子から立ち上がり、頭を下げた。
「・・・」
しばらく、ウチたちは頭を下げ続けた。何を言われるかな?殴られるのかな?内心エリスの次の行動に戦々恐々とした。するとエリスは口を開いた。
「私が聞きたいのは、なんでそんな姿なのかっていう話なんだけど?」
?何を言っているか、わからなかった。
「2人とも麻の服にボロボロの靴、何より私と最後に会った時と姿が変わっていないじゃない」
「「!」」
ウチたちを心配してくれている?裏切ったウチたちを?
「・・・聞かせて頂戴。何があったのか。噓偽りなくね」
「ウチたちを責めないの?」
「それはこれから2人の話によるわね」
エリスが話を聞いてくれる・・・。こんなことは予想していなかった。良くて罵倒、最悪殺されると思っていた。しかし、エリスがそれを望むなら誠意をもって話そう。あの時何があったか。エリスがいなくなって、エルフの里がそうなったかを。




