門前払い
「ここがフローデン大森林ですね」
「やっと着いたか」
最初に見えてから、4時間ほどかかった。
「ここからは馬車は使えなそうですね」
ティアの言う通り道らしきところはなく、木々が自然と生い茂っていた。ティアは馬車をマジックボックスにしまった。
「さて、行きましょうか」
誰かが近づいてくる。これはエルフだな。人数は7人だな。
「エルフが7人、こっちに向かってきている」
「迎えでしょうか?」
「いいえ、偵察よ」
「お前たちここに何し来た?」
男のエルフがこちらに話しかけてきた。
「俺たちはアルスソワーズ侯爵の使いの者だ。大長老に渡したい物がある」
俺が前に進むと
「貴様、神聖なる場所に許可なく入るつもりか」
別のエルフに突き飛ばされた。
「カズさん」「カズマサ」
2人は駆け寄ってくれた。
「部下が申し訳ない。ザクス、彼らは使者なのだ。手荒な真似失礼だぞ」
「はっ、申し訳ございません」
「我らは今忙しく気が立っている。後日にしてもらおうか」
「デスマーチ対策で忙しいのか?」
「!」
男の目の色が変わった。
「ヒューマンも気づいていたか。それで我々と共同で魔王を討伐したいと?」
エルフにも予言ができる人物はいたということだな。
「ああ、俺たちは先遣隊だ」
さぁ、乗ってくれよ。
「不要だ」
「えっ?」
「我らはお前たちヒューマンの力を借りずとも問題ない。大長老には伝えとくから、帰るがいい」
そういうとエルフたちは去って行った。
「どうしましょう?」
「自分たちでやるっていうなら、いいんじゃないの?」
「大森林から、少し離れたところで野営するか」
近くにして、印象悪くしても嫌だしな。
「では、夕飯の準備しますね」
「よろしく頼む。エリス、行くぞ」
「え?あっ、うん」
エリス、故郷がやっぱり恋しいんだな。しかし抜け人になって入ることができないのは辛いな。エルフたちもエリスの方を意図的に見ないようにしていたな。
その後夕飯を食べて、各々自分の部屋に入った。俺は窓から出て、家の裏に行くと2人の少女のエルフがいた。




