かくれんぼ
「うわぁ。すごい速いよー」
侯爵から許可をもらい、ヘレンを乗せ乗馬をしていた。
「馬さんから見る景色はすごいねパパ」
「ヘレンは馬に乗るのは初めて?」
「ロバさんはあるけど、馬さんははじめて」
そうか、馬は大きいからな。ヘレンは速いって言ってたけど、かなりスピードは抑えているからな。それでもヘレンは楽しそうだった。
「・・・」
誰かがついてきている?8人?いや10人か。緑軍ならアルスソワーズからついてくるだろうが、途中からということは・・・子爵残党か!
「パパ?」
ヘレンを人質にして子爵解放でも企んでいるのか?それなら厄介だな。ヘレン守りながら、戦うのは骨が折れるな。あそこは・・・
「ヘレン、かくれんぼしないか?」
「かくれんぼ?」
「そう、あの大きな木があるだろう?ヘレンはあの木で30数えてほしい。その間パパが隠れるから、30数え終えたら、探しに来て欲しい。できる?」
「私が探す役なの?」
「だめ?」
「ううん、ヘレン頑張ってパパ見つける」
「よし決まりだ」
大きな木のところで馬を降りた。
「じゃあ、数えるね。1、2、3」
ヘレンが木の方向に体を向け数え始めた。俺は≪クイック≫のインスタントコアを握りつぶした。
(30秒で全員潰す)
俺は敵がいる方向に走って行った。
「パパ、みぃーっけ」
「見つかったかー」
「お尻が見えてたよ」
「あっ、しまったなー」
「この岩より、あっちの岩の方が大きいからあっちに隠れればよかったのに」
「そうヘレンが考えると思ったから、あえて小さいほうに隠れたのだー」
「そうだったの?でも失敗したね」
「ああ、思ったより小さかったみたいだ」
「今度はヘレンが隠れるー」
「いや、それは・・・」
「どうしたの?」
「ヘレンにはパパの世界の遊びをもっと教えてあげたいから違うのにしようか?」
「・・・わかった。今度はどんな遊びなの?」
「そうだな~けんけんぱをやろうか?」
「それ、どんなの?」
「それはね」
(あぶねえー。おの岩には叩き潰した残党がいるから、ヘレンが近づかないようにしないと)
しばらくヘレンに色んな遊びを教えて過ごした。




