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ヘレンの誕生日会の材料探しで変な人に会った

俺は今、ティアの寝室の前にいた。


「ティア、朝早くすまないが、ちょっとついて来てくれないか?」


ドア越しで呼びかけると


「少し待っていてください。準備しますので」


「わかった」


少し待つとティアが出てきた。


「お待たせしました」


「・・・なんかいつもと違う?」


俺はティアに違和感を感じたが


「いつも通りですよ?」


そうか。俺の勘違いか。


「じゃあ、行こうか」


「は、はい」


俺とティアは横に並んで歩いていた。


「カズさんは夜より朝派なんですか?」


急になんだ?


「夜じゃ暗くてだめだろう。灯りがあればいけるかもしれないが」


「そうですね。その通りです。カズさん、迷わず進んでいますが大丈夫でしょうか?」


「ああ、もちろん場所は把握している。ちらっと中を覗かせてもらったがいい場所だ」


「下見をしたんですか?」


なんかすごい食いついてくるな。


「当たり前だろ。変なところならやめようかと思ったからな」


「カズさん、そこまで・・・私、嬉しいです」


ティアがすごく嬉しそうだ。


「ティアも気に入ると思うぞ」


「はい、好きになります」


「おお。そう言ってくれるとこちらも連れてきた甲斐があるよ」


「ところで、下見は1人で行ったんですよね?」


空気が変わった。


「ああ、場所は教えてもらって1人で来たよ」


「誰に教えてもらったのでしょうか?」


「執事のアンドレさんだよ」


「それはよかったです」


冗談で侯爵だよ。って言ったら殺されそうなの言うのをやめた。


「ほら、着いたよ」


「ここが・・・え?」


市場にたどり着いた。アルスソワーズは漁港と貿易港を持つ世界最大の港街と聞いた。ここで手に入らないものはないとアンドレさんは言っていた。ここならいい食材に出会えるはずだ。


「行こう」


「・・・はい・・・」


なんだかティアのテンションが下がっていた。俺たちはしばらく市場を物色していると白い髭にオールバックに眼鏡、魚が描かれた服をきている男を見つけた。


(この人なら、魚に詳しそうだな)


「あのすみません」


「何かね?」


「生で食べられる魚を探しているんですが?」


すると両肩をガシッと掴まれた。


「君、生魚で食べられる魚を探しているだと・・・」


「はい、そうです」


「あの、悪気はないんです」


おじさんの気迫にあてられ一歩下がった。


「フレフィだ」


「「え?」」


「魚を生で食べることを知っているなんてなんてフレフィなんだろう」


何を言っているんだ?ティアも目を白黒していた。


「お父さん」


赤い髪の女性が近づいてきた。


「お父さんまた人に迷惑かけているの?」


「いや、彼が生で食べられる魚を探していると聞いたからフレフィだと思っただけだ」


「本当ですか?」


「ああ、そうなんだ」


「その通りです」


俺たちは肯定すると、娘さんはホッとしたようだ。


「私はメリルって言います」


「カズマサだ」


「ユースティアと申します」


「そしてあれが、父のクルードです」


メリルさんはすごく嫌そうな顔をした。


「今日はとってもフレフィな日だ。今日はとってもフレフィな日だ」


クルードさんはなんか踊っていた。


「ええっと、生で食べられる魚をお探しなんですよね?」


「「はい」」


「それなら私が―――」


「いかーーーーん」


クルードさんが大声をあげた。


「いくら愛娘といえど魚選びを譲るわけにはいかない。それはロッフィだ」


「わかったよ。すみませんが父が選んでもいいですか?」


「ああ」


メリルさん何言っているのかわかるのか。


「元々、クルードさんに聞いたのですから大丈夫ですよ」


「おお!フレフィな回答ありがとう。さぁいくぞわたしについてこい」


この後クルードさんの選んだ魚を購入し、2人と別れた。


「なんだったのでしょうね。あの方・・・」


「よくわからなかったが魚に関してすごい人だったな」


「たしかにそうですね。こんな新鮮でおいしそうな魚を選んでくださったのですから」


「戻ろうか?」


「はい」


俺たちは屋敷に戻って行った。

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