少しかわいいですね(複数視点)
カズマサとバストールがいなくなり、ティアとエリスVS子爵配下の黄軍&バストールの手下という構図になっていた。
「あの箱を取り返せば・・・」
「ぐへへ。いい体してるな」
「顔も美人だしな」
男たちは勝ったときの妄想で頭がいっぱいだった。そんな態度にイラついていた。
「お前たち早く、箱を取り戻せ」
「子爵、大丈夫ですよ。あの娘たちを見てくださいよ」
「貴様ら・・・」
子爵はいまだに体に魅了されていると思い憤った。
「違いますよ。巨乳ヒューマンの方は杖を、貧乳エルフは弓を持っています」
「???」
武術にまったく心得がない子爵はわからなかった。
「・・・あの2人は遠距離専門ということですよ」
「おお!そうか。近距離で戦えば・・・」
子爵もやっと理解した。
「俺がいただくぜ」
バストールの手下の1人が抜け駆けをした。
「アクアプリズン」
「ゴボゴボ」
しかし、水で覆われ、息苦しそうだった。そして気絶したら解放された。それを見た他の者たちは警戒した。
「まさか、恐れをなしたのか。お前たちには金を支払っているんだ。金の分しっかり働け」
男たちは内心うんざりしていたが、今好き勝手できるのはこの子爵がついているからだと思い出した。
「おい、お前が行け」
「はぁ?なんで俺が?こいつに行かせろよ」
「盗賊如きが黄軍の俺に命令する気か?」
男たちは内輪揉めをし始めた。
「静かにしろ」
剣抜き、大声を上げたのはゴードン。子爵の領地に駐留する黄軍の少尉で隊長でもあった。
「これでは同士討ちが始まってしまう。どうだろう?ヤル順番はくじ引きで決めるのは?」
「「「・・・」」」
このもめ事は箱を取り返した人物が娘2人を最初に自由にしていい、ということから始った。だからゴードンはとりあえず娘を全員で襲い、後で順番を決めようと提案したのだ。
「その提案のった」
「俺もだ」
「俺も」
男たちはゴードンの提案に賛成した。
「ということなので、順番の決め方を変更してもよろしいですか?」
ゴードンは子爵にお伺いを立てた。
「好きにしろ」
元から宝石にしか興味のない子爵は提案を許諾した。
「ていことになったから、覚悟しろよ小娘たち」
舌なめずりしながら、ゴードンは言った。
「覚悟が必要なのはあなたたちでしょ?」
「いい度胸だ。やれーーー」
ゴードンの掛け声とともに黄軍とバストールの配下は突撃をした。
「アクアプリズン」
「#$%’$’」
「’%%$&#」
(ヒューマンの女は危険だから俺はエルフを狙う)
「うぉぉぉぉx」
黄軍の1人がエリスに飛びかかろうとした。
「くらいなさい」
男の首筋に矢がかすった。
「残念だ・・・った・・・な?」
(体が重い?いや、痺れて動かせない)
男は地面にダイブした。
「私の矢の先には麻痺薬を塗ってあるわ」
エリスは次々と矢を放った。
「ごぉぉぉぉ」
ゴードンがエリスに向かって突撃をしてきた。
「矢が・・・」
エリスはゴードンを撃退しようとしたが矢筒に矢は残っていなかった。
(チャンスだ)
ゴードンはスピードを上げた。
「矢のない弓兵なんぞ恐るにたらず」
ゴードンはなるべく傷つけないように剣を鞘にしまった。
「なめられたものね」
(矢のないお前なぞ、なめるしかないだろ)
ゴードンはニヤついていた。もうすぐゴードンの手がエリスに届きそうになった時
「フン」
「ぐぉぉ」
弓でゴードンの顔を殴った。その後は腹や足など様々なところを攻撃した。
「貴様・・・弓で・・・」
「矢がなくなって戦えないと思ったのがあんたの敗因よ」
「お・・・の・・・れ・・・」
ゴードンは倒れた。
「おい、お前たちしっかりしろ」
私たちの攻撃で子爵配下の者たちは戦闘不能になりました。
「まったく、痺れさせるんじゃなくて、殺してしまえばもっと楽だったのにな」
カズさんから殺すなと言われて、私たちは致命傷にならない程度で戦い勝利しました。
「ティアあんたも大変だったでしょ?」
「はい。でもカズさんに嫌われたくはありませんから」
「はぁ~あいつといると疲れるわね」
エリスさんはやれやれといった態度でした。
「なら、分かれますか?」
でも私は知っているんですよ。さっきの攻撃はカズさんから教わった技だと。『弓で攻撃なんてありえない』『弓がゆがむ』なんて文句いいながら嬉しそうに習っていたのを。なので、少し意地悪な質問をしてみました。
「そんなこと言っていないでしょ」
エリスさんも色々言いますがカズさんの好きですから、わかっていました。
「ねぇ?」
「なんでしょう?」
エリスさんの声のトーンが変わりました。
「ティアは・・・その・・・カズマサを独占したいって思わないの?」
何を言うのかと思いましたがそんなことですか。
「そうですね。その気持ちがないと言えば嘘になります」
「やっぱり・・・」
小さい声でしたが私には聞こえました。でも安心してください。
「私はエリスさんも一緒の方が楽しいと思っていますよ」
「えっ?あっ!そうなのね」
焦っているエリスさんは少しかわいいですね。
「はい」
「こんな話しないで早くこいつらにシールリングつけて」
「縄で捕縛しましょう。ところで子爵様?」
「え?はい?」
「逃げようとしても無駄ですよ」
「見逃してくれ~」




