舎弟
おばあさんの家にみんなが見舞いにきてくれた。
「みんなには心配かけた」
体から動かせないので頭を少し下げた。
「大丈夫ですか?」
「すこし安静にすればいいらしい」
「ふん、私は心配していなかったけどね」
「あんたかなり取り乱していただろう」
ボスがエリスにツッコんでいた。ていうかこいつ牢からでてるのか。まぁいいけど。
「はぁ?何言っているかわからないわね?あれに入れるわよ」
エリスはマジックボックスの方を指さした。
「それは、勘弁してくれ」
アレクセイは何もしゃべらずに下を向いていた。
「トージョーさん、ごめんなさい。ぼくのせいで・・・」
「アレクセイ、俺はお前に感謝しているんだ」
「え?」
アレクセイは顔をあげた。
「お前がヘビの特徴を覚えてきたから助かったんだから当然だろ」
そのおかげで生き返ったんだからな。
「でもぼくが・・・」
「あれは俺がファタスに頼り慢心した俺の過失だよ」
「そうよ。こいつがマヌケだったからよ」
まだ納得できないか。
「なら、アレクセイ、俺が窮地に立たされたときに助けに来てくれそれで貸し借りなしだ」
「ぼくが?それは無理だよ。ぼく強くないし」
「それは今だろ。特訓すればお前は強くなれる。俺が保証する」
「・・・わかった。ぼく強くなるよ。そしてトージョーさんを助けられるくらい強くなってみせる」
「その意気だ」
「うん。それでお願いがあるんだけど?」
「なんだ?」
「トージョーさんのことアニキって呼んでいい」
そんなことか。
「別にいいぞ」
「ありがとうアニキ」
「よかったですね」
「うん」
アレクセイは元気になったようだ。
「じゃあ、早速アレクセイにはやってもらいたいことがある」
「看病だね。任せて」
「カズさんの看病は私がやりますから大丈夫ですよ」「し、仕方ないから私がやってあげるわよ。感謝しなさい」
2人は同時に行ったので聞き取れなかった。まぁいい。
「いや、アレクセイには他にやってほしいことがある」
「そうなの?」
「アレクセイ、お前にやってほしいのは―――」
アレクセイは固唾を呑んだ。
安静にして数日すっかり元通りになった。
「世話になった」
「ひひ。いいさ。報酬はたっぷりもらったからね」
おばあさんは宝石を手に持っていた。あれは小屋にあった物か。
「そうか。失礼する」
俺たちは急いでアルスソワーズに向かうべく移動した。




