悪名は広まりやすい
俺たちはエリスの故郷、フローデン大森林に向かっていた。
「さぁ、はりきって行くわよ」
あれからエリスは何も言ってこないので、俺も今まで通りにした。
「カズさん?」
「ん?どうした?」
「何か考えこんでいるように見えましたが?」
「ああ、ついにデスマーチが来るのかと思ってな」
ティアには誤魔化した。
「そうですね」
「怖いか?」
毎回数百人の犠牲が出るんだ怖いに決まっているよな。
「怖いです。ですが私にはカズさんとエリスさんがいますから、恐れはしません」
「そうか、頑張ろうな」
「見えてきたわよ」
先に行っていたエリスの先に街が見えた。
「この野菜はどうですか?」
「いいんじゃないか?」
「カズマサ、この木でいい槍が作れると思うんだけど」
「ああ、たしかに頑丈かつ柔軟性があるいい木だ」
「でしょう?」
エリスとティアの距離が近い気がするがどうしたんだ?俺が考えていると
次の日大会に参加するために申し込みを行い明日の試合まで、手持ち無沙汰になったので街をブラブラしていた。エリスとティアは買い物に行っているので1人だった。
「こんなガラクタ誰が買うんだよ」
「やめるでござるよ」
コバヤシと男は何やら揉めていた。
「コバヤシ、何やっているんだ?」
「おお、トージョー氏。久しぶりでござるな」
その恰好で普通に挨拶できるとはすごいな。
「お前こいつの知り合いか?」
「ああ、そうだが?」
「こいつが欠陥品をよこしやがったんだよ」
欠陥品を?もし本当なら擁護できないが
「拙者はちゃんと説明したでござるよ」
「ああん?聞いていねぇよ。慰謝料払うか、ボコボコされるか選べよ」
「ひぃぃぃぃ」
コバヤシは頭を守っていた。なるほどクレイマーに因縁つけられたか。
「なら俺が相手をしよう」
「私たちもいるわよ」
「お相手します」
「お、いい女たちじゃないか。ん?水色の髪のヒューマンと銀髪のエルフ・・・お前、ヒモ男か」
どんどん浸透しているのかその二つ名。
「女に貢がせ自分は何もしないクズが」
・・・なんか俺が悪党みたいになってきたな。
「私たちは好きでやっているのです」
「そうよ。無理やりじゃないわ」
2人とも言い方言い方。
「あの男、最低だな」
「あんな男に引っかかって不憫だな」
「ママー。ヒモって何?」
「聞いちゃいけません」
俺の評価だだ下がりだ。この場から立ち去りたい。
「女に守られて恥ずかしくないのか?」
俺2人の前に立っているんだが?
「覚えていやがれーーー」
男は恨み言を言いながら逃げていった。




