あのクズを捕まえろ
「すごかったぞティア」
「喜んでくれて嬉しいです」
いつもの服に着替え終わったティアを賞賛した。
「それといつも料理、洗濯などしてくれてありがとうな」
「えっ、あっ、はい」
ティアはキョトンとした顔をした後に顔が赤くなった。
「何?急にどうしたの?」
「いや、お礼を言いたくなったんだ」
「たしかにいつも家事をユースティアに任せていたわね。私たちも手伝おうか?」
俺も何か手伝おうかな?
「いえ、家事好きなのでこれからも任せてください」
「そんなこと言わないで私もやるわよ。1人に負担かけるのも悪いし」
「でも・・・」
「いいから、いいから」
「それではお願いします」
「うん、任せて」
「俺も・・・」
「あんた何できるっていうの?」
「料理できるぞ」
「包丁持てないでしょうが」
「石の包丁なら・・・」
「あれ手入れ大変だって言っていたじゃない」
うぐっ。たしかに石の包丁刃こぼれを砥石で磨こうとすると欠けたりするんだよな。
「洗濯・・・」
「はぁ?私たちの下着さわるつもり?」
「・・・掃き掃除なら・・・」
「男の中には女性の髪を収集したり、ゴミをとったりするやつがいるらしいわね」
「俺はそんな人間じゃない。一緒に暮らして一度もしてないだろ」
「なぁ、カズ」
今、忙しいんだ。後でにしてくれ。
「周りを見て見ろ」
周りって、うわ。めっちゃ睨まれてる。
「美女2人とパーティを組んでいるだけで羨ましいのに」
「炊事洗濯をやってもらっているだと・・・」
「こいつ、噂になっている『ヒモ男』じゃないか?食事はいつも食べさせてもらっていた」
もうその二つ名浸透しているのか。
「店で自分で払わず、彼女たちに払わせ」
「違う、あれは俺の金を預けているだけで―――」
「彼女たちをサイフ扱いだとーーー」
「もう許せん」
「こいつは潰そう」
「そうだ」
「このヒモ男を殺せーーー」
「「「おおおおーーー」」」
怒れる群衆がこっちに向かってきた。まずい逃げなければ・・・
俺は全力で走った。
逃げ回り帰って来れたのは夜になってしまった。
「おかえりなさい」
「ただいま、あの後どうなった?」
「サイオンジたちは用事があるから、もうこの町にはいないわよ」
そうかあいつらもういないのか。
「ちなみに演舞対決は負けたわよ」
そうか俺はティアのほうがいいと思ったがキタミカドが勝ったか。
「あんな舞したら負けるのは仕方ないわよね?」
「エリスさん」
エリスはニヤニヤしていて、ティアは顔を赤くしていた。
「カ、カズさんが帰ってきたら、これを渡してくれと頼まれました」
ティアから手紙を受け取った。
「ん?何々・・・これは・・・
手紙には勝負は後日と旨の内容とデスマーチの起きる日付と座標が書かれていた。




