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第二競技

「というわけだ」


なんでこいつ回想し始めたんだ?


「時間稼ぎだよ」


俺の心を読むな。


「カズマサあんたいいとこの家の生まれだったの?」


そこにやっぱり食いつくか。


「別にそんなことないぞ」


「でも政治家のグループのボスの息子なんでしょ?」


その言い方は悪の親玉みたいだな。


「もしかしてカズさんの幼少期もご存じなのでしょうか?」


「ああ。初めて会ったのは5歳の頃だったけどね」


「詳しく教えていただけますか?」


ちょっとティアさん!何を言っているのでしょう?


「いいともあれは小学校受験の日―――」


「言わなくていい」


こいつ余計なことを言おうとしているな。


「いいじゃないか。5歳の時の夢を叶えられそうじゃないか」


くそ、こいつ覚えていたか。


「サイオンジ君、みいーっけ」


「やっと追いついた。あなたたち何をやっているの?」


黒髪でポニーテール、凛とした黒い瞳の女性と茶髪にショートカット少したれ目の茶色の瞳の女性が近づいてきた。


「おお、やっと来たか待っていたぞ。ホウジョウとチョウソカベは?」


「あの2人は先に行ったわ」


先?どこかに行く途中だったのか?


「あれ?君は王宮から吹き飛ばされた人じゃん。生きていたんだね」


茶髪が俺の周りをぐるぐる歩いていた。


「あんたはたしかミナミサワさんだったな?」


テレビで見たことがある。たしか射撃の名人だったはず。


「お。ウチ、有名人じゃん。そうウチはミナミサワ・ミコト。ミッちゃんって呼んでね」


ミナミサワ、悪いがガントレット着けているお前と握手はできない。


「握手したいなら、そのガントレット外してくれると助かるんだが」


「あっ、君、王様に呪い掛けられてたね」


ミナミサワはガントレットを外してくれたので握手した。


「トージョー・カズマサだ」


「よろしく、カズ君。ほら、エリカもカズ君に挨拶しなよ」


ミナミサワは黒髪の服を引っ張って連れてきた。


「・・・キタミカド・エリカよ」


キタミカドは素っ気なかった。何か悪寒を感じ振り向くとエリスは不機嫌な顔を、ティアは笑っていたがなんだか怖かった。


「楽しそうですね?」


「ほんとよ」


「挨拶しただけだろ。せっかくだから2人もしておいた方がいい」


「そうですね」


「わかったわ」


ティアとエリスはミナミサワとキタミカドに近づき


「私たちカズさんとパーティを組ませてもらっているユースティア・アルバインと」


「エリス・ユグドラシルよ」


「・・・よろしく」


キタミカドをジッと見ていた。そういえば、二人三脚でキタミカドが相手だったな。


「あのー私こと忘れないでー」


「大丈夫、忘れてないわよミーちゃん」


「そうですミーちゃん様」


ティアとエリスはキタミカド見ながら言った。


「忘れていないならいいです・・・」


「あのー少しよろしいかな?」


ギルドマスターがキタミカドとミナミサワに話しかけていた。


「何かしら?」


「説明します」


ギルドマスターがキタミカドに説明していた。


「ふむふむ。サイオンジ君とトージョー君の対決にウチたちも参加すればいいんだね?」


「ああ、その通りだ」


「私が・・・トージョー君と・・・」


キタミカドが何か言っているが聞き取れなかった。


「いやなら、別にいいんだぞ」


このランダムで指名された人物が拒否をした場合は引き直すのがルールだからな。


「いえ、やります」


キタミカドはやる気満々みたいだ。


「じゃあ、よろしく」


「ええ」


俺はキタミカドの左足と自分の右足を結んだ。


「では位置についてよーい・・・どーーーん」


サイオンジ&ミナミサワペアは勢いよくスタートした。


「速い、サイオンジ&ミナミサワペアまるで獲物追うチーターの様な速さだ。それに比べ、トージョー&キタミカドペアはスタートから進んでいない」


進んでいないって、だって


「なんでお前抱き着いてるの?」


キタミカドが俺に抱き着いていたからだ。


「これは作戦よ。私は今サイオンジ組として参加しているのだから、敵の妨害は当たり前でしょ?」


たしかにうまい手ではあるがお前はそれでいいのか?


「サイオンジ&タケダペアは今、ゴールしました」


勝敗は決したので紐を解こうとしたら


「何をやろうとしているのかしら?」


「何って、紐を解こうとしているだが?」


「私たちまだゴールしていないのよ?」


この状態でゴールまで行けと?


「・・・」


キタミカドの目はそう言っていた。


「わかった・・・」


「我々はなにを見せられているんだ?とりあえずトージョー死ねーーー」


俺はゴールを目指し歩き始めた。周りからは野次が罵声がすごかったが気にしないことにした。特に2つの殺気のある方は見ることができなかった。

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