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我がライバル(サイオンジ視点)

僕は西園寺信忠、異世界の王様に召喚されて勇者をやっている。


王宮で鍛錬をしていたが、僕たちの教官をしているアンドレイから実戦をすると言われ、ポルントに向かっていった。


「ついに実践か~ワクワクするな」


この男は武田左馬助、異世界に来たことを一番満喫している。


「ウチの拳が火を噴くよ」


シャドーボクシングをしているのは全国クレー射撃大会優勝者の南澤琴羽。抜群の射撃能力と宮崎出身なので『日向守』とメディアから言われている。狙撃手なのにシャドーボクシングしているのは謎だ。


「南澤さん、馬車の中ではしゃがないで」


注意したのが北御門恵梨香。大企業北御門グループの社長令嬢で母親がドイツ人のハーフらしいけど黒髪黒目だ。美しい舞と島根出身なので『令和の阿国』と呼ぶ人もいる。隣の馬車には教官のアンドレイと東京に土地を多く持つ親を持つ長宗我部花梨、俺と同じく政治家の息子の北条剛がいる。あの二人は我が強いので、正直一緒の馬車じゃなくてよかったと思っている。


「魔物の大群のカオスゲートってどんなものなのかな?」


「ウチが知るわけないでしょ」


「デスマーチより楽と言われても、死ぬ可能性があるから気をつけるようにね」


オレンジゾーンでのカオスゲートだから楽勝だとアンドレイは言っていたが、これはフィクションの話じゃなくて、現実だ。負けたら終わりだということはわかっている。


「北御門、大丈夫だ。ファタスいう力を手に入れ浮かれてはいるが、慢心はしていないよ。な?武田」


「え?も、もちろんだ」


武田・・・大丈夫か?


そう思っていると馬車が止まった。なので馬車を出ると、アンドレイが話し込んでいた。


「どうしたんだ?」


「サイオンジか。ちょっと予定外のことが起きてな」


ポルントに先行していた兵士の話によるとカオスゲートはもう発生した後らしい。ポルントに一週間以内にカオスゲートが起きると予言されていたので、もう発生しててもそこにはお驚きはしなかった。驚いたのは・・・


「カオスゲート3人で防いだだと・・・」


アンドレイは最低15人は必要だと言っていたのに・・・


「どんなやつらなんだ?」


「それが、ワルベルグ様の娘と」


ワルベルグ・・・一度手合わせしてもらったが歯が立たないなかった。その人の娘なら納得だ。


「エルフと」


エルフは弓に長けた者が多いと聞く。しかしエルフは閉鎖的と聞いていたけど、ヒューマンとパーティを組んでいたのか。


「あとは・・・」


「なんだ早く言わないか」


兵士が言いよどんでいたのをアンドレイはしっ責した。


「勇者らしき男がいたらしいのです・・・」


Cランクと言われた彼らの中に戦闘系のファタスを持つ人物はいなかった。Bクラスはまだ王宮にいるわけだし残るは・・・カズだ。


東城和正、国会議員で与党日本民主党の東城派を率いる東城正成の息子。父と正成氏は若い頃から競い合っていたらしく、息子である僕にも東城家には負けるなと言われ育ってきた。初めて出会った時に勝負を挑んだが拒否をされ、根気よく言ってやっと応じた。カズ勝った時はテストや剣道で優秀な成績残したときより高揚し、負けた時は好きなアイドルが結婚すると聞いた時より落ち込んだ。


そんなカズが同じく異世界に召喚された姿を見た時は正直頼もしく思えた。だが彼は王に諫言をし、追放された。


「それは本当なのか・・・」


「はい・・・」


アンドレイたちも気づいているみたいだ。そうかあいつは生きていたか。死ぬとは思っていなかったが、まさかもう偉業を成していたとは・・・


「馬を借りるぞ」


「どこにいく?」


「決まっている。あいつに会ってくる」


カズお前はこの2ヶ月でどこまで強くなった?俺はお前の実力を知りたい。


「西園寺俺も乗せてくれ」


武田、お前もか・・・わかった。


「早く乗れ。あいつが逃げる前に」


あいつの性格上、騒ぎになったら、その場を離れようとするからな。


「待っていろよ。カズ。我がライバルよ」

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