対峙する2人(ティア視点)
「お友達なんですか?」
カズさんのお友達ならご挨拶し、できればカズさんの過去を教えてもらいましょう。
「いや、知人だ」
嫌そうな顔・・・嫌いな相手なのでしょうか?
「違う、ライバルだ。こんにちはお嬢さん。僕はサイオンジ・ノブタダと言います」
「私はユースティア・アルバインと申します」
私はサイオンジと握手しました。
「結局、お二人はどういう関係なのでしょうか?」
「俺が説明しよう」
茶髪の男性が割って入ってきました。
「俺はタケダサマノスケ、よろしく」
「はい、よろしくお願いします」
握手を求められたので握手しました。
「よろしく。であの二人の関係は親同士で仲が悪いんだよ」
「よくある話ね」
確かに個人的敵対より親の敵対は根が深いですね。
「それでよく競い合っているわけだ。ティア、エリスも手伝ってくれるか?」
「私たちもですか?」
「団体競技も書かれるからな」
カズさんは嫌そうな顔をしましたが私は少しワクワクしています。
「わかりました」
「仕方ないわね」
「その通り。ではいつものいくぞ」
西園寺さんは箱を2つ取り出しました。あれで何をするのでしょう?
「・・・わかった。ティア、紙と鉛筆を」
「どうぞ」
カズさんは紙を折ってから破き、破いた紙に鉛筆で何か書き始めました。書いた紙を左右の箱に入れ始めました。
「さぁ、始めよう」
「審判は誰にするんだ?」
「この町のギルドマスターにやってもらおう」
「え?私ですか?子爵ではなくて?」
ギルドマスターは驚いていた。
「子爵では立場上公平なジャッジができない可能性があるからな」
「公平なジャッジを頼むぞ」
「わかりました。お任せください」
「じゃあ、俺実況やるね」
タケダ様は黒い棒みたいのを取り出しましたがあれはなんでしょう?
「なんでマイクなんて持っているんだよ?」
どうやらカズさんの世界の物ようです。
「ではこのサイコロを振ってくれ」
「あれは俺との勝負のために作らせた奇数しかないサイコロ・・・異世界まで持ってくるなよ。タケダといい、こいつといい色んな物持ち込んでいるな」
「わかりました」
ギルドマスターが振ったサイコロの目は5だった。
「5番勝負だな」
「そのようだな」
5回戦もあるんですね。私もカズさんのお役に立てるよう頑張ります。
ギルドマスターの前に2つの箱が置かれました。
「右の箱から一枚取り出してくれ」
「わかりました。勇者様」
町長は右の箱に手を突っ込み、一枚の紙を取り出しました。何が書かれているのでしょう?
「最初の戦いは―――」
何が始まるのでしょう。私も周りの皆さんも固唾を飲んで見守っていました。
「じゃんけんだーーー」
タケダ様が箱の紙の内容を読みました。
「「「えっ?じゃんけん」」」




