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会いたくなかった相手
「おい、おいつが・・・」
「間違いない。美女2人も侍らせやがって・・・」
「羨ましいな。チクショー」
俺は白い目で見られていた。
「大丈夫ですか?カズさん?」
「あんなのは気にしない方がいいのよ」
ありがとう2人とも。さっさとこの町からは出ていこう。
そう決めた俺は町の出口に向かおうとしたが、人だかりが出来て進めなかった。
「ちょっといいか?」
俺は近くにいた男性に話しかけた。
「あ、あんたはヒモの・・・いやこの町を救ってくれた英雄さんじゃないか」
もうやだ。早く噂のないところに行きたい。
「この人だかりどうしたのですか?」
「ああ、勇者様がここに来るらしいんだ」
「勇者?」
「魔王の脅威から俺たちを救うために来てくれた人たちだよ」
「そんなこと知っているわよ。エルフだからって舐めないでよね」
「わ、悪かったよ。ほら勇者様たちがきた」
目先を変えると2人の男が歓迎されていた。
ん?あいつは・・・
「ティア、エリスこの場を離れるぞ」
「どうしたの?」
「ちょっと面倒なやつがいてな。気づかれる前に―――」
「面倒なやつとは僕のことかい」
振り向くとそこに俺が最も会いたくない男がいた。
「久しぶりだねカズ」
「・・・そうだなノブ」




