挑発
「邪魔するぜ」
俺はティアとエリスを侍らせてバーに入った。
「いらっしゃい。何にします?」
「フライドポテトを。俺たちは未成年だから、酒はいらない」
「わかりました。少々お待ちを」
バーの定員が席を離れると変わりに男たちが近づいてきた。
「よぉ、かわいい子2人も侍らせていい身分だな?」
「そうだ。羨ましいぜ」
「まったくだ」
「なぁ、少し間かしてくれよ」
「1人占めはよくないな」
「まったくだ」
よし、チンピラが絡んできた。
「悪いが断る。2人とも俺の女だからな」
俺は2人の肩に手をのせた。
「はい、身も心もカズさんに奪われました」
「わ、私はちょっとだけよ」
エリスさんなんかツンデレみたいになっているんですけど?この世界にツンデレ文化あるのか?
「爆乳美少女にはべた惚れ、貧乳エルフにはツンデレだと・・・」
「この男、守備範囲広いな」
「まったくだ」
ツンデレ文化あるみたいだな。
「俺には生まれて一度も彼女できたことないのにぐぬぬぬ」
「そうだ。アニキは一度もないんだぞ。一度もだ」
「まったくだ」
「お前ら余計な事を言うなーーー」
なんか悪いことしている気がしてきた。いやこれも作戦のためだ。
「お待たせしました」
フライドポテトが運ばれてきた。
「カズさんはい、あーん」
「手が油っこくなるから、早く食べなさいよ」
ティアとエリスはフライドポテトを食べさせてくれた。それを見た男たちは
「勝負だ。お前のような男は気に入らない」
「アニキ、こいつパープルですよ。ブルーのアニキなら楽勝ですよ」
冒険者はパープルが一番下でインディゴ、ブルー、グリーン、イエロー、オレンジ、最高位のレッドだったな。
「まったくだ」
きた。俺はテーブルに置いてある紙にカオスゲートが発生する場所を書いた。
「いいだろう。だがここでやれば店に迷惑がかかる。場所はこの紙に書いてある。夕方そこで待っているぞ」
「ここにお前の仲間が待ち伏せて俺たちを潰す気か?」
「そんなことはしないが、そう思うなら、仲間を連れてきたらどうだ?」
「レジス、俺はお前についていってやるぜ」
「俺もだ。あの男、ムカつくしな」
「レジス、今日だけはお前の味方だ」
バーにいたほとんどが来るようだ。これだけいたらいけるな。
「これ、お代です」
「ありがとうございました」
俺たちはバーを出た。
「エリスどうだ?」
「もう少しで来るって」
いよいよだな。
「ところでティア」
「なんでしょうか?」
「もうくっつかなくていいぞ」
もう作戦は完了したしな。
「ダメです。まだこちらを見ている人がいます。そうでしょう、エリスさん」
「え?そうね。いるわね」
俺にはどこにいるかわからん。
「怪しまれないようにこのまま行きましょう」
「お。おう・・・」
俺とティアはくっついたままカオスゲートに向かっていった。
「ここか?」
「うん」
そこはポルントから少し離れた場所にあった。大きな木が一本しかないので、見晴らしはよかった。
「ねえ、聞きたいことがあるんだけど?」
「悪いが後にしてくれ。お客がきたみたいだからな」
黒い渦が目の前に現れた。




