伝えなきゃ伝わらない
私は1人、町を歩いていた。公園のベンチを見つけ座った。
「モドラナイノ?」
「戻ってどうなるの?」
そう私は彼らとは合わなかったのだ。
「トージョーとかいう変な名前の奴とアルバインとうヒューマンのパーティに強制的に入れられたが、うまく連携ができなかった。なぜなら今まで1人でやってきたので敵だけに矢を当てる自信がない。だから私は少し離れた魔物を倒すことに専念したの。これでいいのよね?」
私は今までため込んでいたことを『声』語りかけた。しかし返事はなかった。『声』は気まぐれだから期待してなかったけど。
「そういうことだったのですか」
アルバインがそこにいた。
「・・・聞いていたの?」
「はいごめんなさい」
私が気づかないなんて、そういえばトージョーは気配を消せるファタスがあると言っていたような。
「あの男もいるの?」
「いえ、家に帰ってもらいました。女同士で話してみたいと思いまして」
「そう」
あの男がいてもいなくても関係ない。
「聞こえていたのならわかったでしょう?私には誰かと共闘したことがないから矢を当てない保証はない。いいの?あの男に当たるかもしれないのよ?」
こう言えば諦めると思った。
「それでもかまわない」
「へ?」
いつもと違う口調で驚いた。
「カズさんがそう言っていました。エリスさんがもしかしたら俺に矢が当たるのを気にしているのかもしれないって。当たりでしたね」
あの男気づいていたのか。
「それがわかってて、まだパーティを組む気なの?」
「はい」
バカみたい。
「あなたはどうなの?」
「私はエリスさんとパーティを組みたいですよ」
「2人きりの方がいいんじゃないの?」
この娘は彼のこと好きだろうから。じゃなきゃあんな甲斐甲斐しく世話をやかないだろうし。
「その気持ちがないわけじゃないです」
やっぱり。なら私は―――
「でもそれ以上に私はエリスさん、あなたといたい気持ちの方が強いです」
「な、なんで?」
彼女の眼は嘘を言っている人の眼じゃなかった。
「私もあなたの気持ちわかりますから。あなたも厄介者扱いされていたのっでしょ?」
「!」
まぁ、先日の他のエルフの態度でわかるか。
「理由はわかりませんが、他のエルフの態度でわかりますよ」
「だから、私をパーティに入れたの?」
アルバインは頷いた。
「私は1人でもやっていける」
そう同情なんていらない。
「そうやって虚勢を張っても悲しいだけだとわかっているのでしょう?」
「私はあなたと違う」
そう私は1人でも・・・
「・・・私はなぜ迫害されてきたか教えてあげる。私には『声』が聞こえるの」
「声?動物のでしょうか?」
「動物でも魔物でもない。見えない者よ。どう?恐ろしいでしょう?」
「いえ、そう思いませんよ」
「信じていないっていうこと?」
「たまに誰かと話しをしていると思っていましたから」
「それで納得するの?」
「母が言っていました。この世には世界を一日で回れる者や岩をファタスなしで破壊出来る者、そして精霊と話せる者がいるって言っていましたから」
「‼精霊を信じているの?」
「私の母は精霊とは会話できませんでしたけど、精霊と話せる人物とはあったことがあると言っていましたから」
ずっと信じてもらえなかった・・・私には『精霊の声』が聞こえることを。でも彼女は信じてくれると言ってくれた。
「あの私―――」
「テキガクルカオスゲートカラ」
災厄が来た。




