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決着とディスガイズ

俺はビスマルクに攻勢に出ていた。この男の剣技素晴らしいが目で追える。


「やるな、ボウズ」


「俺の世界には剣術三倍段って言葉がある」


「なんだいそれは?」


「剣で槍に勝つには3倍の力量が必要っていう説だ」


「・・・なるほどならそうするかね。ソードブレッシング」


ビスマルクの周りが光った。


「さぁ第二ラウンドの開始だ」


さっきと気迫が違う。これはまずいな。


「さぁさぁどうした?防戦一方じゃないか?」


ビスマルクの一撃一撃が鋭く防ぐので精一杯だった。


「なんだたいしたことないではないか。木の棒で戦うなど笑止千万だな」


男爵は余裕の表情をした。


「そうですかね?俺はそうは思いませんよ」


「どういうことだ?」


「俺の一撃は木なら簡単に切れるがボウズの武器は切れていない。たいしたもんだぜ」


俺が攻撃を受け流しているのを見破っているのか。傲慢になってくれたほうがやりやすかったのに。


「あんたかなりやるな」


「ボウズもいい腕だ」


「何敵と褒め合っているんだ。早く殺せ」


男爵はビスマルクに向かって叫んだ。


「これで終わりだ」


ついに槍が折れてしまった。


「これを」


ティアが槍を投げてくれたが、ビスマルクに切られた。


「残念ながら槍は渡さないぜ」


くそ、ここまでか・・・


「カズさんーーーー」


俺の腹に剣が突き刺さった。


「なにか言い残すことはあるか」


「あるぜ。油断してくれて感謝するぜ」


「何?。!しまった」


ビスマルクの腕にはシールリングが着けられていた。


「ヒール」


ありがとうティア。これでまだ戦える。


「ぐへっ」


ビスマルクのみぞおちに一撃を与え、ビスマルクは倒れた。


「勝ったか・・・」


ギリギリな戦いだったが何とか勝てたか。


「カズさん・・・」


ティアがすくそばにいた。


「ティア、やった―――」


ティアは涙を流していた。


「そうしたんだ?どこか痛いのか?」


ティアにはヒールがあるから治せるはずだが?


「痛いです。心が」


「・・・俺のせいか?」


「そうです。なんであんな捨て身のことをしたんですか?」


あれしかなかった・・・いやこれは言うのはやめよう。


「すまない・・・」


ティアは俺の胸に顔をうずめた。


「・・・もう二度としないでくださいね」


「・・・ああ。もちろんだ」


「くそ、役立たずの傭兵め。おいだれか―――」


男爵は辺りを見渡しても立っているのはエルフと仮面の男女だけだった。


「わしを誰だと思っている?シュタンフェン王国男爵だぞ」


「だから?」


「貴族だから何をしても許されると?」


「・・・」


だれも男爵の言葉を気にしていなかった。


「くそ、来るな」


男爵は逃げようと走ったら誰かにぶつかった。


「誰か知らんが、儂を助け―――」


男爵がぶつかった人は鬼のようないかつい仮面を被っていた。


「でぃ、ディスガイズ!!」


男爵は尻餅をつき驚いていた。


「アゼント・ドクバルだな?」


「そ、そうだが?」


「お前には誘拐、婦女暴行、殺人などの容疑がある」


「そ、そんなものはない。でっち上げだ」


「話は本部で聞く。連れていけ」


「ちょっと待ちなさい。その男はエルフの里に連れて行って裁くわ」


「ミーア、やめなよ」


ミーアはディスガイズに異を唱え、サリーナがミーアを止めていた。


「エルフの少女よ。悪いがこの男はシュタンフェン法廷で裁かせていただく」


「私たちこいつのせいでひどい目に遭いそうになったのよ」


「遭いそうにということは、未遂ですね?」


「そうだけど・・・」


「こちらには実際に暴行されたり、殺された遺族が原告になっています。譲っていただけませんか?


「・・・」


「ミーア・・・」


ミーアは少し考え


「・・・そいつは有罪になるのよね?」


「少なくとも20年は解放されないと思います」


「・・・わかったわ」


「ありがとうございます。それでは」


ディスガイズの面々は男爵と手下を連れて行ってしまった。

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