依頼はどれを受ける?
俺たちはドルイストという町についた。その足でギルドに向かった。
ギルドとは様々な人から依頼を受け、掲示板に貼り付けそれを冒険者登録した人が受けられる場所だ。
モースタウンで登録だけはしていたが、依頼を受けたことはなかった。
しかし、依頼ってなにがあるんだ?魔物を倒しても魔石しか取れないし
「えーっと・・・何々『女の子と仲良くなりたいです。トーク術を伝授してくれる人求む』『息子が勉強を見て欲しい』『うちのミャーちゃんがいなくなりました。探してくれる人募集中』」
・・・なんか思っていたのと違うな。
「カズさん、これを受けてみては?」
ティアは『女の子と仲良くなりたいです。トーク術を伝授してくれる人求む』を指さしていた。
「いや、俺にトーク術はないから無理だよ」
「無意識に女性を口説くのですね?」
先日のことまだ怒っているのか・・・
「どいて」
後ろを見ると先ほどのエルフがいた。
「ああ、悪い」
俺が退くと猫探しの依頼書を持って行った。
「カズさんあの子・・・」
ティアも気づいたみたいだ。
「無事に着いたみたいだな」
「さて、俺たちも依頼を受けますか」
「答えは5だね?」
「ああ、正解だ」
「やったよ。僕できたよ」
「ええ、すごいわ」
俺は勉強の依頼を受け、依頼人の子どもジャックに算数を教えていた。
「この子、数字は苦手なのに先生はすごい方なのですね?」
「いえ、ジャックはやればできる子だっただけですよ」
ジャックは鳥が大好きと聞いていたので、問題の内容に鳥を含めて問題を出した。するとスラスラと問題を解けたのだ。
「先生にはこれからついて来て見てもらいたいわ。ねぇ、ジャック?」
ジャックの父親は行商人で各地を転々しているらしく、この町には一週間ほどいるらしく、その間勉強を見ることを引き受けたのだ。
「うん、パパよりわかりやすいもん」
「ありがとうございます。ですが・・・」
「わかっています。残念ですわ」
「では、今日はここまで」
区切りもよく指定された時間になったので、俺は帰ることにした。
「ありがとうございました先生。ほらジャックも」
「ありがとー先生」
ジャックは母親に促されてお礼を言った。
「では、また明日」
「ばいばーい」
ジャックと母親に見送られて、ティアの待つ家に向かった。
「おかえりなさい。お風呂、準備できてますよ」
「ああ、助かる」
こうしてドルイスト一日目は終了したのだ。




