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召喚初日

「まさか拙者が上位20人の中に選ばれるとは・・・頑張ってきた甲斐があったでござるな」


甲斐塾合宿・・・全国で行われるテストで上位20位になれた人しか申し込むことができない夏期講習でござる。


この合宿に参加した者は第一志望合格間違いなしといわれる由緒あるものでござる。


「ん?なんだこれは?」


「床が光ってる?」


「どうなるんだ俺たち」


教室の床が光り、拙者たちはその光に包まれたでござる。


気が付いた時には王宮にいたでござるよ。


「ようこそ、勇者のみなさん。私たちはあなたを歓迎します」


あの時は興奮したでござるな。ファンタジーラノベ愛好家である拙者からすると夢にも見たシチュエーションでござった。


「皆様にはこの水晶に触れていただきます」


王宮の真ん中には台座がありその上の水晶が置いてあったでござる。


「では、右の方からお願いします」


メイドの方に誘導され1人1人水晶に触れた。


「青」


「緑」


「橙」


「青」


藍色と青は左、緑と黄色は真ん中、橙と赤は右の列に並んだ。

そして拙者の番になって水晶に触れたでござる。


「青」


拙者は左の列に並んだでござる。


「次」


東城氏の番になり水晶に触れると


「赤」


東城氏は右の列に並んだでござる。


「さて、左の列の方たちは―――」


拙者のことでござるな。


「あなたたちは戦力外です。なのでお好きになさってください」


ん?どうことでござるか?


「おい、それって追放するってことか?」


東城氏がメイドに怒気を向けていた。


「追放なんて・・・自由に生きてよいと言ったまでですよ」


「違うというなら、彼らに当分の生活費を渡すんだろうな?」


「王国は財政難でそこまでの余裕は・・・」


「こいつらは今まで戦ったことない人間だ。そんな人間が何の援助もなしで生きていけるはずないだろうが」


「あなたは関係ないのでは?」


「関係ない?死ぬ可能性が高いのを見捨てろと?」


「そこまでにしておけ」


玉座に座っていた王様が口を開いた。


「いくらAクラスの人間とはいえ儂の方針に逆らうのは許さんぞ」


「はぁ?許さなかったらなんだが起きるんだ?」


王が目くばせすると兵士が東城氏に向かっていった。


「ぐはっ」


「なんだと・・・」


東城氏は兵士から武器を奪い返り討ちにしていたでござる。


「次は誰が相手してくれんだ?」


「なめやがって」


兵士が東城氏を囲み始めた。


「ランスブレッシングも使わずにその槍さばき。失うのは惜しいのう」


「そうかい。お褒めいただき光栄だね」


「だがどの目、その態度が気に入らん」


「悪いが生まれつきなんでね」


「アルバスター・シュタンフェンが命じる」


先ほどまでとは違う空気になった。


「東城和正、お主が勇者を名乗ることを禁じる」


「?」


「東城和正、お主が金属に触れることを禁じる」


「なんだこれは・・・」


すると東城氏が持っていた槍を手放した。


「東城和正、お主をワズバルトから追放する」


「くそ、なんだ」


東城氏はガラスに叩きつけられた。


「これでお主は王都は近づくことはできん」


「なるほどな、これは中々だな」


「魔王を倒すまで地方を彷徨うがよい」


「上等だ。こんな思いやりのないところに俺もいたくないからな」


ガラスが割れ、東城氏はどこかにいったしまったでござる。






「これが拙者の知っている東城氏の全てでござるよ」


水晶はおそらくその人間の潜在能力を見極められるポテンシャルオーブでしょう。黙っていれば優遇されたでしょうに・・・カズさんたら。


「どうしたのでござるか?」


「いえ、なんでもございません。コバさん、カズさんの話聞かせてくださってありがとうございました」


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