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ミッションコンプリート

「貴様らが全てやったのか?」


「そうだ」


俺たちは洞窟の入り口で待っていた。


「あっこいつら、酔っ払いカップル」


「お前つけられていないって言ったよな?」


「あ・・・すいやせん、ボス」


ボスに指摘されて、手下は恐縮した。


「お前たちは切り札も人質もいない。降伏しろ」


「降伏だと・・・そんなことできるものか。やっちまえ」


やれやれ、やっぱりこうなるか。


「頼むぞティア」


「はい、お任せください」


「いちゃついてんじゃなえぞ」


「遅いな」


突進してくる男薙ぎ払った。


「こいつブレッシングを使っているのか?」


「くそ」


その後続いた2人も俺の相手ではなかった。


「こい、レッドエレファント」


ボスは大声で叫んだ。しかし何も起きなかった。


「なぜだ?なぜ来ない?」


「あの象ならもう倒したよ」


俺は黄色の魔石をボスの前に投げた。


「これは・・・まさか・・・」


ボスはこの魔石がレッドエレファントの亡骸だと気づいた。


「くそ、せっかくうまくいっていたのに邪魔しやがって」


こちらに殺気を向けていたが


「子ども人質にましては殺そうとしたやつに罵られても何とも思わんよ」


ボスも気絶させた。


「これで終わりましたね」


誘拐犯全員を縛った。子どもだけで15人もいるんだ。さすがにこいつらも連れていくのは無理だな。あとで誰かに連行は頼んでおこう。


俺たちは子どもたちを非難している家に向かった。ティアが鍵を使ってドアを開けた。子どもたちは疲れていたのか寝ていた。


「お兄ちゃん」


クリスが俺たちに気づき近寄ってきた。


「クリス頑張ったな」


俺はクリスの頭を撫でて褒めた。


「うん、怖かったけど、ぼく言われた通りできたよ」


「さすが俺が見込んだ漢だ。よくやったな」


「漢・・・ぼく漢になれた?」


クリスはらんらんと瞳を輝かせた。


「ああ、だが漢というものは一度なれたから終わりじゃない。漢に居続けることが重要だ」


「慢心しちゃいけないってことだね」


「お、おう。その通りだ」


慢心なんて言葉、よく知っているな。


「ぼく、お兄ちゃんにがっかりされないように精進するよ」


「その意気だ。さぁ、他の子を起こしてくれ。近くの街まで送ろう」


「ありがとう。みんな起きて。帰れるよ」


クリスの声に子どもたちは起き始めた。


「カズさんは子どもが好きなんですか?」


「ああ、子どもは好きだ」


大人と違って素直だし、純粋な好意を向けてくれるからな。


「私も子どもは大好きですよ?」


ティアが何かを期待した目でこちらを見てきている気がした。


「お兄ちゃん、みんな起きたよ」


「そうか、じゃあ行こうか。馬車に乗ってもらうが今度はゆっくり走らせるから安心してくれ」


「「「はーい」」」


家を出て子どもたちを馬車に乗せ、俺たちは出発した。

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