誘拐犯の焦燥(誘拐犯視点)
誘拐犯たちは今回の成功を祝い酒を飲んでいた。
「いやー。うまくいきやしたね」
「俺が考えた作戦だ。成功するに決まっているだろうが」
この日のために練りに練った作戦を実行し成功した。まず、貴族学校が社会科見学としてモースタウンに行く日を調べ、赤軍の鎧の横流し品を手に入れた。赤軍の鎧をきて馬車を止め、御者と護衛を殺し、誘拐に成功したのだ。
「これであとは交渉して、身代金をいただくだけですね」
「ああたんまり貰えるぞ」
「楽しみだ」
誘拐犯が捕らぬ狸の皮算用をしているとドーンと洞窟内で揺れが起こった。
「な、なんだこの揺れは?」
「おい。見てこい」
「へい」
手下の1人が部屋を出て行った。
「せっかく誘拐成功の酒盛りをしていたのによぉ」
「この洞窟崩れるんじゃないですか?」
「ビビってんのか?」
「はぁ?ビビってねぇし」
「遅いな・・・」
「ボス?」
「偵察に行ったやつが帰ってこない」
もう数分経っているが帰ってこない。この洞窟はそこまで広くはない5分もあれば、把握できるはずが戻ってこなかった。
「出るぞ」
ボスは手下を連れて部屋を出た。
「ボス、魔物のいる部屋に通じる道が塞がっていやすぜ」
「ボス、子どもがいやせん」
「どうなっていやがる?」
ボスは焦った。自分のファタスである≪モンスターテイム≫で集めた魔物は使えなくなり、子どもがいなくなっていることに
「お前ら子どもを探せ」
「「「へ、へい」」」
しかし、1人も見つからなかった。
「まさか・・・軍が子どもを助けたんじゃ・・・」
「そんなわけないだろうが」
「護衛だった奴は殺してきただろうが」
「そうだぜ今頃モースタウンに来ないこと気づき始めた頃のはずだ」
「その通りだ。まだ軍には気づかれていないんだ。探すぞ。遠くには行っていないはずだ」
(そうだ、ガキどもは自分たちだけで逃げただけだ)
ボスは自分にそう聞かせるように洞窟を出た。すると男女2人が待ち構えていた。




