子どもたちに開放(複数視点)
誘拐された子どもたちは牢屋にいれられていた。
「うう・・・怖いよ」
「ぼくたちどうなちゃんだろう・・・」
「パパたちが助けに来てくれるよ」
ほとんどの子が暗い気持ちでいた。そして1人泣いている子がいた。
「クリスが・・・クリスが・・・」
「ルイーズ大丈夫、ローエンタールは生きているよ」
「無理よ。あいつら『みせしめ』って言っていたわ。それって・・・」
ルイーズの涙の量が増えていった。
「あいつ普段はナヨナヨしてて泣き虫だったけど、優しいところもあったのよね。勉強を教えてくれたり、お母様に怒られる時、一緒に怒られてくれたり・・・」
「ルイーズ・・・」
「ヘレン私、最後にあいつに『嫌い』って言っちゃったよ。私謝りたかった」
「なら、ちゃんと本人の前でいいな」
「誰?」
ルイーズやヘレン、他の子どもも牢屋の入り口を見た。そこには黒髪黒目の男の人と水色の髪の緑色の目の女性とクリスがいた。
「12,13、14。うん全員いるなクリス?」
「うん、みんないるよ」
ここにみんないた。よかった、みんな生きてる。
「ナイフの扱いは気を付けてください」
ティアさんからナイフを貰った。
「後は頼んだぞ≪サプライズ≫」
カズさんはティアさんを抱っこして、移動していった。ぼくがいなくなったからおんぶでもいいのにまた抱っこしていった。
「みんないま縄を切るからじっとしててね」
ぼくは教わった通りの切り方をした。そのおかげであんまり疲れずに切ることができた。
「ローエンタール、お前生きていたんだな」
「助かったよ」
「まだ助かっていないよ。ここから逃げるよ」
「ああ、わかった」
「みんな、静かにね。なるべく足音を立てないで。わかった?」
みんなは頷き、静かにしかし急いで逃げた。出口に着き家を指さし
「皆あの家に行くんだ」
家の中に入り鍵を閉めた。
「あ、お菓子がある」
「ジュースも」
みんな安心したのか、お菓子を食べ、ジュースを飲んだりしていた。
「クリス、どうしたの?さっきとは別人じゃない?」
「ぼくは漢になると決めたんだ」
「?何言っているの?あんたは最初から男でしょうが」
「違うんだ。漢というのはね―――」
ぼくはルイーズに漢とは何か話し始めた。




