それではよろしく頼む(バルス視点あり)
「大長老なぜここに?」
隠居宣言してほとんど家からでいなかった大長老が今ここにいる。
「エルフは多数決で決めるのが基本じゃ」
「私は長老です。だから・・・」
「その長老はあくまで提案を皆に伝える役職じゃ。自分の価値観を押し付けるものではない」
「ならば、同胞を危険にさらせとおっしゃるのですか?」
「あぬしは、さっきユグドラシルが守ってくれると言っておったが、ユグドラシルにそんな力はないのじゃ」
「なっ!」
聞かれていた?大長老は耳が聞こえないはずじゃ?
「わしはたしかに耳が遠くなっておるが唇を読むことができるんじゃよ。さっきから会話していて気づかなかったのかえ?」
そういえば、さっきから普通に会話をしていた。
「ユグドラシルは昔三本あったのじゃ。しかし1000年前の1本。500年前にまた1本焼かれてなくなってしまったのじゃ。魔王によってな」
なんだと!それではこのままでは最後の1本が魔王によってなくなると言うことか・・・
「長老会議の部屋にそれを記述した本が置いてあるはずなのじゃが、あぬしは読んでおらんのか?」
「・・・」
金と酒に溺れてそんなもの気にしてもいなかった。
「ということでエルフはヒューマンとの共同戦線をすることに異存はないのじゃ。のう?」
バルスの取り巻きをみながら大長老が言うと彼らは頷いていた。
「そういうわけで、よろしく頼むのじゃ」
俺に握手を求めてきた。俺は三軍の将の方を見たが、気にしていないようだったので
「よろしく頼む」
大長老と握手を交わした。




