表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オレの一念、岩をも通す!?  作者: 喜世
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/432

(02-5)

 つばさは剣道と反対に素手ではかなりのものだった。

 彼女の履歴書に並ぶのは、柔道、空手、合気道、少林寺拳法の段数。

 オリンピックも狙えるかと言われたぐらいだったが、学業や仕事を優先した。


 強すぎる彼女に女性相手の訓練は意味を成さないので、相手は男性陣だった。


「佐藤! 手加減するなって言ったはず!」


 与晴はすぐに投げ飛ばされた。


「違います! 俺が弱すぎるんです!」


 彼はつばさと真逆で柔道が苦手だった。


「茂山! ふざけるな!」


 茂山は寝技であっという間に降参した。


「ふざけてない! つばさが強すぎるんだ!」


 三宅は奮闘したがつばさにあっさり負けた。


「岩井さん、参りました……」


 しかしそんな彼女でも、署内で最強の井上にはいつも敵わなかった。




 更衣室でつばさは悔しさを露わにした。


「あとちょっとで玄さんに勝てたのに!」


 隣で淡々と着替えをしながら、吉田が言った。


「岩井。もっと筋肉つけな。筋肉は裏切らないから」


 綺麗に程よく筋肉が付いた引き締まった身体を持つ吉田の言葉を、つばさは大人しく聞いた。


「……はい」


 西谷が真顔で言う。


「でも、つばささんってどんなに食べても鍛えても、全部お胸にいくんですよね?」


「……え? どういうこと?」


 吉田がつばさを小突く


「この無自覚隠れ巨乳め! なんて物を服の下に隠してんだか!」


 つばさは膨れた。


「こんなの、邪魔なだけです!」


 胸に視線が行くのを避けるため、つばさは急いで服を着込んだ。


「聞いた? 邪魔だって!」


「羨ましい! わたしも邪魔って言ってみたい!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ