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オレの一念、岩をも通す!?  作者: 喜世
第一章

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(04-4)

 甥っ子たちが疲れて寝たのは、深夜一時だった。


「本当にごめんなさい。こんな遅くまで引き留めてしまって……」


 謝る恭子に、与晴は丁寧に挨拶をした。


「いえ。美味しいカレーごちそうさまでした。ワンちゃんにもちびっこたちにも会えて、大変楽しかったです。ありがとうございました」


 つばさも謝る。


「ごめんね。こんなつもりじゃなかった…… もういっそ、泊まってく?」


 最後の言葉に与晴は耳を疑った。

 とんでもない提案だ。母の恭子が止めるに違いない。

 しかし、その期待はすぐに打ち砕かれた。


「そうしてもらう? 明日も仕事一緒でしょ? 部屋はいくらでもあるし」


 与晴は丁重にお断りした。


「あの! いくらなんでも、岩井警視正がご不在の時に、男を泊めてはいけません!」


 すると母娘は不思議そうな表情を浮かべた。


「そう?」

「別に構わないけど?」


 娘も娘だが、母親も母親だった。

 触らぬ神に祟りなし、逃げるが勝ちだと、与晴はその場を後にした。


「これにて失礼いたします。おやすみなさい!」


「お疲れさま。また後でね」


「また来てね」


 どこまでも呑気な母娘だった。

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