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See you my life...

 俺はある日、死んだはずだった。


 理由はただ一つ、両親が何の前触れもなく心中したからだ。


 本当に唐突だった。いつもの様に学校へ通って、部活終わりで疲れた体を癒してくれる笑顔で出迎えてくれて、母さんが作ってくれた美味しいものを食べて、楽しく過ごしていたはずの風景は、その日にはなかった。代わりに迎えたのは、物言わぬ死体になり果てていた父と母だった。


 楽しくて幸せな毎日だった。両親から愛されて、何不自由なく過ごし、こんな自分を育ててくれたことに、心から感謝していた。なのに、それは手の届かない世界へと旅立ってしまった。もう、戻ってこない。

 生きる意味も価値も失った俺は、生きる理由がないと、その世界から消える事にした、誰にも知られずに消える選択をして。


 生まれ変わったらもっと素敵な人生を歩みたくて、次の人生に期待をして希望を抱いて、また両親から愛されるような、いつか生きたいと思えるようなそんな来世を、心のどこかで望んでいた。

 だが、俺は死んだと思ってから、世界が変わって、変わった心は元に戻り始めた。


 そう、その時はまさかあんな事が起こるなんて、想像してなかった……いや、出来る訳がなかった――



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