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とある女子高の放課後の会話 9

今日から授業が半日になりました。もう少しすれば学生さんたちが待ちに待った夏休みですね。授業も三時間で終わります。昼から何して遊ぶかという話でクラスの雰囲気はもうすっかり夏休みと変わりません。


帰りのホームルームも終わりクラスのみなさん帰宅を、、、おや?しないですね。みなさんカバンを開けてお弁当を出し始めました。おしゃべりトリオもお弁当を広げてます。みなさん部活動でもあるのでしょうか?


クラス全員がお弁当を広げ終わったところで学級委員長が立ち上がって言いました。


「みんな!今日は残ってくれてありがとう、先週末にあった氷野球クラス対抗戦で優勝した我々は明日ある学年代表戦に出ることになった。それに勝つためにも栄養つけて練習するぞー」


学級委員長の熱い言葉に40名いるクラスの半数以上から オー っと片腕を上げながらの歓声が上がりました。


おしゃべりトリオも片腕を上げて歓声を上げました。普段おとなしい玲奈さんも挙手に近いですが片手を挙げていつもと変わらないトーンと無機調な声ですがオーっと言いました。やるき満々ですね。


初めて知りましたがずいぶん熱血なクラスなんですね。僕はこういうのが大好きです。青春ですね~。笑話さんたちのも顔も心なしか輝いて見えます。


「先週のクラス対抗戦では穂花の活躍凄かったわねー」


笑話さんが食べながら話しています。女の子なのにはしたないです。逆に穂花さんは返事をするためにも口の中のものを急いで飲み込んでから口を開きました。


「えっへん。穂花輝いてたでしょう。誉めて、誉めて」


穂花さんってば両頬をピンクに染めてとても無邪気な柴犬が満面の笑顔で目を開いてるのか閉じてるか分からないような顔をしてるのと同じ顔をして笑話さんの方にショートヘアーの頭を向けました。それを笑話さんが


「えらいえらい」


っと言いながら撫でてます。


・・・、


箸を持ったままの手で。


笑話さんが撫で終わったのを見て玲奈さんが口を開きました。


「穂花、頭にご飯粒ついたわよ」


玲奈さんの発言に穂花さん驚きました。


「え!っあ!笑話ちゃんまた箸持ったまま頭撫でた!」


「ああ、悪い悪い。どうもうちの柴犬の小太郎を撫でる感覚と一緒だから箸置くの忘れちゃうんだよね。うちの小太郎、ご飯中に笑顔で頭撫でてーって来るから箸持ったまま撫でてるんだけど、その時の小太郎の笑顔に穂花が頭撫でてーって来る時の顔がそっくりなんだ(笑」


笑話さん笑い話ではないですよ、はしたない。一応レディとか関係なしに、箸を置いてから行動するのは人としてのマナーですよ。


穂花さん自分でご飯粒を取ろうとして頭を手で探っていますが場所が分からないようです。


「笑話ちゃんご飯粒とってー」


そういいながら少しかがむ形で笑話さんのほうに頭を向けた穂花さん。


「ああ、はいはい」


返事をしながら穂花さんの頭のご飯粒をとろうとする笑話さんの姿。なんとも若い恋人同士のイチャコラのような風景に見えていいですね~。


大人同士だと。テメーでとれ。で終わりですからね(遠い目


あれ、笑話さん・・・?箸持ったままご飯粒とったら・・・。


玲奈さんがまた口を開きました。


「また付いたわよ」


玲奈さんの発言に穂花さん驚いたのか体が一瞬ビクッとなりすぐに頭を上げました。


「もうー。プー!」


穂花さん笑話さんが箸を持ってることを確認するとほっぺを膨らまして怒りました。


「悪かったって(笑。今度はちゃんと箸をおいてからとるから」


「絶対だよ」


穂花さん笑話さんが箸をおくのを確認するまで目を細めて疑いの眼差しを向けています。


「そんな顔しなくてもちゃんと置くから。ほら、置いた」


笑話さんが箸を弁当箱の上に置くのを見届けた穂花さんは先ほどと同じ柴犬と同じ様な笑顔に戻りました。それを見て笑話さんは、ああ、まだ頭撫でてもらいたいのか。って察しました。


「よーし、ご飯粒もとったしいっぱい誉めちゃうぞー」


っと、笑話さんはそう言いながら穂花さんの頭を右手でワシャワシャとめいいっぱい撫でました。すると穂花さんそれがうれしかったのか


「えへへー」っと気持ちよさそうに笑いましたとさ。


それを見ていた玲奈さんは微笑ましかったようでいつもは口元だけ微かに笑いますが、今日は穏やかな目をしながら笑いました。


今日もこうして平和にお昼休み、、、じゃないですね。放課後のお昼が過ぎたのでした。


ちゃんちゃん。

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